Jazz Classic Audio Life

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なんと US盤より独盤のほうが音が良い?という事実!?

Bill Evans You Must Believe In Spring Warner Bros. HS 3504
★★★★★
『You Must Believe In Spring』
独 Warner Bros. WB 56879(LC 0392)
1977年8月23日~25日 録音
Bill Evans(p) Eddie Gomez(b) Eliot Zigmund(ds)

Side-1
1. B Minor Waltz (For Ellaine)
2. You Must Believe In Spring
3. Gary's Theme
4. We Will Meet Again (For Harry)
Side-2
1. The Peacocks
2. Sometime Ago
3. Theme From M*A*S*H (aka Suicide Is Painless)

本作はエヴァンス諸作のなかでも とくに人気が高く傑作としての評価も定着しています。
わたしはオリジナル盤 (マトリックスA面・WA8、B面・WA7) を持っているのですが
ここに恐ろしいことを おっしゃるブロガーがいらっしゃって、わたしはたいへんショックを
受けているのです。 このことを考えると夜もろくろく寝ることができません、あぁ!
ブログ 『廃盤蒐集をやめるための甘美な方法』 のルネさんという方が書かれているのです。

“このレコードのドイツプレスはUSオリジナルより音がいい。 いや、正確に言うと音の
種類が違う。 以前からずっとUS盤の音には違和感があった。 全体的に人工着色料で
べっとりと色付けしたような不快な音だと思っていた。 ピアノはエレピのようだしベースも
安いエフェクターを通したエレベのような音。 音場感ものっぺりと平面的で楽器それぞれが
音場の中に埋もれてしまっているような感じだ。
ところが、ドイツ盤は違っていてピアノはちゃんとアコースティック・ピアノ本来の音だし
ベースもドラムも本来の楽器の音を取り戻している。 各楽器の音はきちんと分離していて
各々の音像も独立している。 だから3次元の立体的な音場感で、全体的に透き通って
ひんやりとした雰囲気が流れている。
つまり、ドイツ盤のほうが この作品本来のイメージにより近い音で鳴る。 こう言うと誤解を
招きそうだが、繊細さがあって、ちょっと ECM的なのだ”

結論として彼が言いたかったことは、つぎの言葉!
“何でもかんでもオリジナルがいい、ということでは決してない”

そこで お願いです。 ドイツ盤を お持ちで この考えに同感の方がいらっしゃれば
ぜひともコメントを お寄せください。

Bill Evans You Must Believe In Spring Warner Bros. WB 56879 -1Bill Evans You Must Believe In Spring Warner Bros. WB 56879 -2

ドイツプレスのレーベルですが、左の方がプレスミスが少なく音が安定しているらしい。
右はちょっと雑なところが あったりするそうです。


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Jam Session / Clifford Brown

Clifford Brown Jam Session EmArcy MG 36002
★★★★☆
『Jam Session』
EmArcy MG 36002 → Nippon Phonogram 15PJ-2017(M)
1954年8月14日 録音
Clifford Brown, Maynard Ferguson, Clark Terry(tp)
Herb Geller(as/except 1-2) Harold Land(ts)
Richie Powell(p) Junior Mance(p/except 1-2)
Keter Betts(b) George Morrow(b/1-2) Max Roach(ds)
Dinah Washington(vo/1-2))


Side-1
1. What Is This Thing Called Love
2. Darn That Dream
Side-2
1. Move
2. Medley: My Funny Valentine / Don't Worry 'Bout Me / Bess, You Is My Woman Now /
  It Might As Well Be Spring


ブラウニーとマックス・ローチが双頭バンドを組んで正式に録音したのが1954年8月2日。
「Clifford Brown And Max Roach」 「Brown And Roach Incorporated」 が当日録音され
つぎつぎと傑作を生んだのです。 初録音から12日後に本作がスタジオライブとして録音。
人気の点では ちょっと落ちるかもしれませんが、文字どおりジャムセッションの雰囲気を
楽しむには うってつけの一枚です。

わたし的には 「It Might As Well Be Spring」 のブラウニーのバラードプレイにしびれて
います。 相変わらず流麗で湧きいずるようなソロ。 いつまでも つづいてほしいと思って
聴くも3分ちょっとでエンディング。 この時点から二年後に逝ってしまうとはほんとうに
ジャズ界にとって大いなる宝の損失です。
「Darn That Dream」 で20歳台最後の歌声を披露しているダイナ・ワシントンも、この
録音から9年後に睡眠薬やアルコールの同時過剰摂取で亡くなってしまいました。
エマーシー・レーベルとしてコレクションに欠かせない作品なのに廃盤とは残念です。


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West Coast Blues! / Harold Land

Harold Land West Coast Blues! Jazzland JLP 920S
★★★★
『West Coast Blues!』
Jazzland JLP 920S → Victor VIJ-4080
(2-2, 2-3)1960年5月17日 (others)1960年5月18日 録音
Joe Gordon(tp) Harold Land(ts) Wes Montgomery(g)
Barry Harris(p) Sam Jones(b) Louis Hayes(ds)


Side-1
1. Ursula
2. Klactoveedsedstene
3. Don't Explain
Side-2
1. West Coast Blues
2. Terrain
3. Compulsion

ハロルド・ランドが31歳のときの録音で隠れファンが多い地味目の一枚。 とは言いながら
奇妙なタイトルの曲、パーカー作の 「Klactoveedsedstene」 では全員が燃える演奏を披露。
これがベストトラックです。 ラストのテナーとトランペットのフォーバースは1947年の
パーカーとマイルスをも凌駕するほどの熱気が感じられる演奏です。

このアルバムを紹介するきっかけになったのは、フェイスブックで あるグループの投稿に
ジャズクラブを経営する方の奥さんが このレコードが大好きだと書かれていたためです。
“通” すぎる選択だと思いませんか? ジャズクラブで流すのにうってつけの一枚なのか?
ただ内容的にサンフランシスコで録音され、つまりタイトルどおりウエスト・コースト、
だけどリズム陣がイースト・コースト。 それをジャズランドがリリースって中途半端。
ここらへんがメジャーにならなかった理由でしょう。

さらにハロルド・ランドはリーダー作よりサイドメンのアルバムのほうが超有名です。
いろいろな人と共演するなかで、わたしが愛するブラウニーとの共演はジャズの宝の山。
そう、エマーシー・レーベルの五作(MG 36002、MG 36008、MG 36036、MG 36037
MG 36070 *ランド参加せず)はジャズファン必聴・必携の至宝です。

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Out Of The Blue / Sonny Red Blue Note 4032

ソニー・レッド(Sylvester Kyner Jr.=Sonny Red・申年)が
1932年12月17日に生まれました。 1981年3月20日に48歳で亡くなりました。
今回はリード・マイルスのデザインが印象的なアルバムを ご紹介します。


Sonny Redd Out Of The Blue Blue Note BLP 4032
★★★☆
『Out Of The Blue』
Blue Note BLP 4032 → King K18P-9243
1959年12月5日 (2-3, 2-4)1960年1月23日 録音
Sonny Red(as) Wynton Kelly(p)
Sam Jones(b/except 2-3, 2-4) Paul Chambers(b/2-3, 2-4)
Roy Brooks(ds/except 2-3, 2-4) Jimmy Cobb(ds/2-3, 2-4)


Side-1
1. Bluesville
2.
Stay As Sweet As You Are
3. I've Never Been In Love Before
4. Nadia
Side-2
1. Blues In The Pocket
2.
Alone Too Long
3. The Lope
4.
Stairway To The Stars

オリジナル4曲、スタンダード4曲、飽きさせないよう工夫しているのですが、
いかんせんソニー・レッドは曲作りがいまいち。 しかも なぜかサックスのピッチが
シャープ? 音程に首をひねるところが ちょくちょく出てきます。
ということで聴くのはスタンダードになってしまいます。
そのかわりといってはなんですが、リズム陣は好調。 ウィントン・ケリーもいいし、
サム・ジョーンズも がんばっているのです。
ベストトラックは 「Alone Too Long」。 哀愁漂うソニーのアルトが聴きものです。

※以上2011年12月17日の記述でした。

1960年1月23日に録音された他の曲。
09. Blues For Kokee(Toshiba EMI TOCJ-5941/44に収録)
10. You're Driving Me Crazy(Toshiba EMI TOCJ-5941/44に収録)
11. Crystal(Blue Note 7243 8 52440 2に収録)
12. Lost April(Blue Note 7243 8 52440 2に収録)
13. You're Sensational(Blue Note 7243 8 52440 2に収録)


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Crystal Silence / Gary Burton / Chick Corea

Gary Burton Crystal Silence ECM 1024
★★★★★
『Crystal Silence』
ECM 1024 ST
1972年11月6日 録音
Chick Corea(p) Gary Burton(vib)

Side-1
1. Señor Mouse
2. Arise, Her Eyes
3. I'm Your Pal
4. Desert Air
Side-2
1. Crystal Silence
2. Falling Grace
3. Feelings And Things
4. Children's Song
5. What Game Shall We Play Today

ジャケットは Hans Paysan という人が撮影した見事な一枚、音楽が聞こえてきます。
この傑作が誕生してから45年以上の歳月が過ぎました。 異色作 『Return To Forever』
録音してから9ヵ月で、またまた名作を世に送り出すチックの天才ぶりには驚きです。
本作に関しては多くを語りますまい。 ゲイリー・バートンとのまるで一心同体とも言える
使い古された言葉 “コラボレーション” にわれわれは息をのむ。 できればECMから出た
初回プレスのオリジナル盤をターンテーブルに載せて聴くのが正統派の愉しみ方です。

ヤフオクでオリジナル盤と言いながら堂々とセカンド盤などが出品されています。
初回プレスのオリジナル盤のレーベルは下のデザイン、文字の配置なのです。

Crystal Silence ECM 1024 ST


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Soul Station / Hank Mobley Blue Note 4031

Hank Mobley Soul Station Blue Note BST 84031
★★★★☆
『Soul Station』
Blue Note BST 84031 → King GXK-8096
1960年2月7日 録音
Hank Mobley(ts)
Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Art Blakey(ds)


Side-1
1. Remember
2. This I Dig Of You
3. Dig Dis
Side-2
1. Split Feelin's
2. Soul Station
3. If I Should Lose You

ここでのモブレーはマイルスと共演していたモブレーと同じ人物なのか?
ほんとうに伸び伸びとプレイしている。 なんの ひっかかりもありません。
悪い言い方をすれば、ジャズを聴く醍醐味が あまり感じられません。
ジャズというジャンルの音楽がスムーズに流れて、心地よいだけです。
ソロの部分も まるで譜面が存在するような演奏。 初心者向けの教科書。
チェンバースもブレイキーも優等生すぎるのです。
ウィントン・ケリーも目の前の譜面を きっちり弾きこなしている。
と けなしてばかりですが、ワンホーン・ジャズの代表的名盤には違いない。
モブレーの4曲のオリジナルも堂々としたものです。
というか2曲のスタンダードで自曲を はさむ構成は売れ行きを考慮したもの。
自信があるなら全曲オリジナルにすべき。 いや そのほうがアルバムとしては
完璧なものに なったと思います。
わたしが いちばん好きな曲は 「This I Dig Of You」 です。

※以上2012年1月20日の記述でした。

ちなみに本作のオリジナル盤が、なんとモノラル盤が(2017年12月23日現在)
138,000円でヤフオクに出品されています。 ステレオで聴くことが これほど
すばらしいレコードなのに、モノラル信奉者は もったいないことをしています。


Soul Station / Hank Mobley
Soul Station / Hank Mobley






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The Russ Freeman Trio

The Russ Freeman Trio Pacific Jazz PJ LP-8
★★★★
『The Russ Freeman Trio』
Pacific Jazz PJ LP-8 → Pacific Jazz PJ-1212
(2/1~3)1953年10月27日 (Side-1, 2-4)1953年12月22日 録音
Russ Freeman(p) Joe Mondragon(b) Shelly Manne(ds)

Side-1
1. Yesterday's Gardenias
2. Bock's Tops
3. Don't Worry About Me
4. Backfield In Motion
Side-2
1. You Stepped Out Of A Dream
2. Laugh Cry
3. At Last
4. The Eye Opener

やはりアプローチが古いし録音状態も古い。 なにしろ64年もまえの演奏だから とうぜん
といえばとうぜん。 フルトヴェングラー指揮の名演 『ドン・ジョヴァンニ』 は翌年録音。
古さにはかなわない。 ただ所持していることが自慢であり喜びであるのでしょう。

なにかの雑誌に村上春樹氏の ご自宅のオーディオルームの写真が掲載されていた
ことがあって、本作のジャケットがレコードラックに飾ってありました。 たぶん10インチの
オリジナル盤でしょう。 村上氏は有名なジャズファンだからコレクションもすごい。
さらにスピーカーも JBLの D1304530 バックロードホーンのエンクロージャーに入れ
上にはレンズの 537-509 が載っているのでドライバーは たぶん 375 なのでしょう。
ただしアンプがアキュフェーズの E-407 って、ちょっとバランスが違うのではないかな?

それはともかく、本作は はじめにも書いたように持っていて、オリジナル盤なら なおさら
ステイタスが感じられるものなのです。 だから聴くときもオリジナル。 国内盤、ましてや
CDともなると風格はガクッと落ちてしまう。 つまり ながら聴きができない作品なのです。
10インチ盤をターンテーブルに載せ、アームを静かに降ろす。 その一連の行為が至福の
ときなのです。 だからオリジナル盤を探しましょう。
ちなみに見事なジャケット写真はウィリアム・クラクストンの手になるものです。


Russ Freeman Trio & Quartet

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