fc2ブログ

Jazz Classic Audio Life

ジャズ、クラシック、オーディオの想いを日々綴ります。   ブログ内で お探しのキーワードを右の枠に入力して GO ⇒

The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Again

The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Again UCCJ-9201
★★★★
『The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Again』
Universal Music UCCU-8283(CD)← East Wind
1977年2月19日、20日Village Vanguard, ニューヨークにてライブ録音
Hank Jones(p) Ron Carter(b) Tony Williams(ds)

1. Hi-Fly
2. Sophisticated Lady
3. Softly As In A Morning Sunrise
4. Wave
5. My Funny Valentine

この作品の存在は知っていたのですが、なかなか聴くチャンスがなくそのままにして
いました。 どうしたことか、どなたかのブログで知り評判がよさそうなのと CDの在庫
が僅少だとわかったので、Amazonで注文しました。 既発売の二枚から すでに 23年
もたった 2000年に発売された本作。 なぜここまで発売が伸びたのか、疑問です。
「Hi-Fly」 などでいえることは、ちょっと散漫。 ロン・カーターのソロなど間延びがして
いて締りに欠けています。

「Softly As In A Morning Sunrise」 を期待したのですが、後半やはりドラムソロがやか
ましいのです。 それにボサノバの 「Wave」 を入れることでアルバム全体のまとまりが
なくなっています。 曲自体に問題はないのですが、やはり残り曲を集めたことはどう
しようもありません。 まぁ聴くことに問題ないといえば問題はありませんが・・・

このヴィレッジ・ヴァンガード・ライブの三作のジャケット写真は、いずれも内藤忠行氏
(日野皓正氏の 『Hi-Nology 』のジャケット写真も撮影)の作品です。 前の二作に関し
ては文句のつけようがないのですが、本作は、はっきり言ってダサい、としかいいよう
がありません。 余りポジから必死になって探したのでしょうが、いいのが見つからな
かったのでしょう。 この写真を渡されたら、いくら優秀なデザイナー(Yui Maki氏)でも
お手上げです。


The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Again UCCJ-9201
『The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Again』

よろしければクリックを

スポンサーサイト



The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Vol.2

The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Vol.2 East Wind EW-8055
★★★★
『The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Vol.2』
East Wind EW-8055
1977年2月19日、20日 Village Vanguard, ニューヨークにてライブ録音
Hank Jones(p) Ron Carter(b) Tony Williams(ds)


Side-1
1. Confirmation
2. Wind Flower
Side-2
1. Nardis
2. Lawra

前回の投稿 『The Great Jazz Trio At The Village Vanguard』 の残り曲、Vol.2 です。
わたしは 2枚とも持っていましたが、聴くたびにドラムスとベースの録音の音質に
不満があってヤフオクで手放してしまいました。 そんなに高値ではありませんでした。
当時はこれが主流だと思って聴きいったものです。いまでは廃れてしまったジャズ
喫茶店で よくリクエストがかかりました。

伊藤八十八氏が 28歳で立ち上げたジャズ・レーベル 「East Wind」 は 68枚の作品を
世に送り出しました。 日本らしい東風(こち)を英語にして、邦人のジャズメンを多数
紹介。 新しいウェーブを感じて、よく買い求めたものです。 その伊藤八十八氏は
2014年に 68歳の若さで亡くなりました。 やはりジャズ好きのタモリ氏とは早稲田大学
の同期だったそうです。

The Great Jazz Trio 名義の LPは 7枚。 渡辺貞夫氏との共演が1枚。 ほかにCDが
1枚あるので、その CDは次回に紹介することにします。

The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Vol.2 East Wind EW-8055
『The Great Jazz Trio At The Village Vanguard Vol.2』
よろしければクリックを

Get Up With It / Miles Davis

Miles Davis Get Up With It Columbia KG 33236
★★★☆
『Get Up With It』
Columbia KG-33236

Side-1
1. He Loved Him Madly
Side-2
1. Maiysha
2. Honky Tonk
3. Rated X
Side-3
1. Calypso Frelimo
Side-4
1. Red China Blues
2. Mtume
3. Billy Preston

この作品は、ネット上ではもう “感動の嵐しかない” 批評であふれんばかりです。ほんと
うにそんなに凄いのですか?わたしは本作のレコードが発売されて即入手しましたが、
いちど聴いただけで即刻 手放しました。
マイルスの音楽が まともなのは、1970年6月17日までです。 つまり 『Miles Davis At Fil
more』 の 「Wednesday Miles」 が最後です。 なので本作で まともなのは 「Honky Tonk」
のみです。 それ以外は、わたしには聴く必要がない音楽です。

「He Loved Him Madly」 がレコーディング中にデューク・エリントンの訃報が入ったので
マイルスが弾くオルガンが こういう瞑想的な曲想になった、だとか とってつけたような
評論が目につきますが、マイルスの鍵盤演奏には だれもが懲りているはずではありま
せんか。『Milestones』 のレコーディング中にレッド・ガーランドと口論になって彼が帰って
しまったので 「Sid's Ahead」 でマイルスがピアノを弾くはめに。 そのときのマイルスの
ピアノを みんな聴いているではありませんか。 左手でコードをおさえるだけで右手の
演奏はいっさいなし。「He Loved Him Madly」 いや、ほかの曲でも同じ。 コードを抑える
だけの演奏に、みなさん感動なさっている。“音の洪水、ポリリズムの氾濫、その混沌を
コントロールすることこそがマイルスの世界” なにを言ってるんだか。

元凶は、いまは亡きジャズ評論家にしてスイング・ジャーナル誌の編集長を務められた
尊敬する中山康樹氏の絶賛の評論にあると思われます。 わたしの三歳年下で著名で
すばらしい音楽評論家ではあるのですが、こと本作に関しては賛同しかねるのです。

わたしは大のマイルスファンであります。 彼と日野皓正氏に惚れて、17歳のときにトラン
ペットを手に入れ、大きな川の土手で我流ながら懸命に吹いていたものです。 20歳の
ときには会社の仲間(ベースとドラムス)と三人で喫茶店を借り切って友人らを呼んで
演奏会を催したこともありました。 若気の至りで まともな曲は演奏できなかったのですが。
なにが言いたいかというと、あくまでマイルスを貶める気はいっさいありません。
また本作を愛する方々を誹謗するわけでも、まったくありません。マイルスに対するわたし
の気持ちは、さきほども書いたように1970年6月17日で終わっている、ということなのです。

閑話休題:
本作の評論をブログで紹介しているほとんどの方々が、パーカッションのJames Mtume の
ことを “エムトゥーメ” と記されている。 これはスワヒリ語で “使徒” の意味で、本来発音は
“ムトゥーメ” なのです。 本人が敢えて “エムトゥーメイ” と発音してほしいと言っているそう
ですが、なにか思うところがあるのでしょう。
ムトゥーメ本人の父はサックス奏者のジミー・ヒース、 伯父はベース奏者のパーシー・ヒース、
もう一人の叔父はドラム奏者のアルバート・ヒースです。 彼はジャズまみれの血を引いている
のです。

「He Loved Him Madly」 Jun.19 or 20, 1974
Miles Davis(etp, org) Dave Liebman(afl) Pete Cosey(eg) Reggie Lucas(eg)
Dominique Gaumont(eg) Michael Henderson(eb) Al Foster(ds) James Mtume(perc)

「Maiysha」 Oct.7, 1974
Miles Davis(etp, org) Sonny Fortune(fl) Pete Cosey(eg) Reggie Lucas(eg)
Dominique Gaumont(eg) Michael Henderson(eb) Al Foster(ds) James Mtume(perc)

「Honky Tonk」 May 19, 1970
Miles Davis(tp) Steve Grossman(ss) Keith Jarrett(ep) Herbie Hancock(clavinet)
John McLaughlin(eg) Michael Henderson(eb) Billy Cobham(ds) Airto Moreira(perc)

「Rated X」 Sep.6, 1972
Miles Davis(org) Cedric Lawson(ep) Reggie Lucas(eg) Khalil Balakrishna(e-sitar)
Michael Henderson(eb) Al Foster(ds) James Mtume(perc) Badal Roy(tabla)

「Calypso Frelimo」 Sep.17, 1973
Miles Davis(etp, ep, org) Dave Liebman(fl) John Stubblefield(ss) Pete Cosey(eg)
Reggie Lucas(eg) Michael Henderson(eb) Al Foster(ds) James Mtume(perc)

「Red China Blues」 Mar.9, 1972
Miles Davis(etp) Lester Chambers(harmonica) Cornell Dupree(eg)
Michael Henderson(eb) Al Foster(ds) Bernard Purdie(ds) James Mtume(perc)
Wade Marcus(brass arrangement) Billy Jackson(rhythm arrangement)

「Mtume」 Oct.7, 1974
Miles Davis(etp) Sonny Fortune(fl) Pete Cosey(eg) Reggie Lucas(eg)
Dominique Gaumont(eg) Michael Henderson(eb) Al Foster(ds) James Mtume(perc)

「Billy Preston」 Dec.8, 1972
Miles Davis(etp, org) Carlos Garnett(ss) Cedric Lawson(ep) Reggie Lucas(eg)
Khalil Balakrishna(eg) Michael Henderson(eb) Al Foster(ds) James Mtume(perc)
Badal Roy(tabla)


Miles Davis Get Up With It Columbia KG 33236
『Get Up With It』
よろしければクリックを

The Great Jazz Trio At The Village Vanguard

The Great Jazz Trio At The Village Vanguard East Wind EW-8053
★★★★
『The Great Jazz Trio At The Village Vanguard』
East Wind EW-8053
1977年2月19日、20日Village Vanguard, ニューヨークにてライブ録音
Hank Jones(p) Ron Carter(b) Tony Williams(ds)


Side-1
1. Moose The Mooche
2. Naima
Side-2
1. Favors
2. 12+12

本作は、いまはなきスイングジャーナル誌主催の第11回ジャズ・ディスク大賞銀賞受
賞のアルバムです。マイルスファミリーのトニーが 27歳も年上のハンク・ジョーンズを
誘って、かつ 8歳年上でマイルスバンド加入では 1ヵ月先輩のロン・カーターに声を
かけて GJT、ザ・グレート・ジャズ・トリオを結成しました。 ウィキペディアではハンクが
立ち上げたように書かれていますが、実質のプロデューサーはトニー(だと思います)。

1975年、ヴィレッジ・ヴァンガードでデビューしたのちに、初めてのレコーディングは
渡辺貞夫氏のリズムセクションを務めた 『I’m Old Fashioned』。 トリオ作の 『Love
For Sale』 に次いでこのアルバムは彼らの三作目。

さて本作、トニーのバスドラとシンバルがやかまし過ぎ! ロン・カーターのベースも
エレキっぽく聞こえて情緒がない。 1970年代は みんなこのような録音方法で、エン
ジニアの技術に首を傾げざるを得ません。 音楽そのものの評価が正しくできないの
です。 ということで苦肉の策の星四つ。 四十数年前はこれが主流だったということを
理解するための好盤だといえます。
1980年にベースがエディ・ゴメス、ドラムスがアル・フォスターに替わり、真正 GJTは
なくなってしまいました。


The Great Jazz Trio At The Village Vanguard East Wind EW-8053
『The Great Jazz Trio At The Village Vanguard』
よろしければクリックを

I'm Old Fashioned: Sadao Watanabe with The Great Jazz Trio

Sadao Watanabe Im Old Fashioned Sadao Watanabe With The Great Jazz Trio
★★★★
『I’m Old Fashioned: Sadao Watanabe with The Great Jazz Trio』
East Wind EW-8037
1976年5月22日 録音
Sadao Watanabe(as, fl/1-4, except 2-4) Hank Jones(p)
Ron Carter(b, except 2-4) Tony Williams(ds, except 2-4)

Side-1
1. Confirmation
2. Gary
3. 3:10 Blues
4. Episode
Side-2
1. I Concentrate On You
2. Chelsea Bridge
3. I'm Old Fashioned
4. One For C from the T.V. theme “Jyuhyo”

ナベサダさん43歳の脂の乗り切っていた時代のストレート?な作品です。 いまやその
倍以上の年齢の89歳になられています。 わたしは むかしからナベサダさんのことを
アート・ペッパーや楽器は違うけれどスタン・ゲッツに比して、独特の “節” がないと、
失礼ながら評価しています。 ほんとうに残念なところだと思っています。 テクニックは
あるのに・・・本作もそういうわけで満点とはいきません。

ところが、ここに投稿したのは LP を持っていながら手軽に聴きたいがため、CD を購入
して あらためて聴いてみたからにほかなりません。
いま 「Chelsea Bridge」 を聴いていて うっとりしている自分がいます。 こういうバラード
は極上なのですが、オープニングの 「Confirmation」 などでは速いテンポに負けていて
うわっすべりしています。 同じイースト・ウインド盤のグレート・ジャズ・トリオも急速調の
曲では うわっすべりを起こしています。 そこまで速くしなくていいのに。
チャーリー・パーカーじゃあないんだから・・・
それに、ロン・カーターのベース、マイクをつけずにアコースティックのままがいいのに。
そしてラストの曲 「One For C from the T.V. theme “Jyuhyo”」 はハンク・ジョーンズの
ピアノ・ソロ、肩透かしを食らいます。 倍賞千恵子さんの結婚に際して贈ったのだとか。

余談ですが、ジャケット写真を撮影した坂田栄一郎氏、何十年もまえに いちどだけ雑誌、
「MORE」掲載の広告の仕事をごいっしょしたことがあるのです。 氏はパルコなど西武系
列の仕事や、著名人のポートレイト・フォトで有名でした。 当時あこがれの SASOON の
ジーンズをみごとに着こなして格好良かったものです。 しかし大勢のスタッフを従えての
仕事の仕方に唖然としました。 東京のトップカメラマンは こういうやり方なんだとびっくり
したのを憶えています。 いま現在 80歳で ご健在のようです。


Sadao Watanabe Im Old Fashioned Sadao Watanabe With The Great Jazz Trio
アイム・オールド・ファッション(限定盤・UHQCD/MQA)
よろしければクリックを

Byrd In Flight / Donald Byrd Blue Note 4048

Donald Byrd Byrd In Flight Blue Note BST 84048
★★★★☆
『Byrd In Flight』
Blue Note BST 84048 → King GXK 8125
(1-3, 09)1月17日、(1-1, 2-1, 07, 08)1月25日、(1-2, 2-2, 2-3)1960年7月10日 録音
Donald Byrd(tp) Jackie McLean(as/2-2, 2-3)
Hank Mobley(ts/1-1, 1-3, 2-1, 07~09) Duke Pearson(p)
Doug Watkins(b/1-1, 1-3, 2-1, 07~09)
Reginald Workman(b/1-2, 2-2, 2-3) Lex Humphries(ds)


Side-1
1. Ghana
2. Little Boy Blue(=Little Girl Blue)
3. Gate City
Side-2
1. Lex
2. "Bo"
3. My Girl Shirl
同セッションの その他の曲
07. Child’s Play
08. Carol
09. Soulful Kiddy

わたしはドナルド・バードが大好きです。 ブルーノートの諸作はもちろんですが、トラン
ジションの作品、ジョージ・ウォーリントンでの作品もすべて好きです。
本作はジャケットを含んで地味なイメージなのですが、内容は充実していて味わい深い
一枚なのです。 フロント3管のように見えて、実は録音日がずれているためクインテット
の演奏です。 ハンク・モブレーがいいし、ジャッキー・マクリーンももちろんすばらしい!
さらに3曲提供しているデューク・ピアソンもいい味出しています。 バードがドラムスの
レックス・ハンフリーズの名を冠した 「Lex」。 ハンフリーズのプレイもいいし、曲想が
良くて、ベスト・トラックかな。 対抗馬はオープニングの 「Ghana」 です。
とにかくこれだけ軽やかに吹けると、トランペットをかじったわたしとしては羨ましい限り
です。 まぁじっくり愉しんで聴いてみてください。



↓よろしければクリックを↓

First Song / Bodil Niska

Bodil Niska First Song Hot Club Records HCRCD 135
★★★☆
『First Song』
Hot Club Records HCRCD 135
2000年9月 録音
Bodil Niska(ts) Egil Kapstad(p) Bjørn Alterhaug(b)
Pelle Hultén(ds) Aksel Niska(07/acc)


01. Danny Boy
02. Rosetta
03. Merlin
04. Only Trust Your Heart
05. First Song
06. Up Jumped Spring
07. I Skovens Dype, Stille Ro
08. Funk In The Deep Freeze
09. Lotus Blossom
10. To You Dear One
11. Vuggevise For Benedicte
12. Mood

ボディル・ニスカはノルウェーのバツェ出身の現在67歳の女流ジャズ・テナーサキソフォ
ホン奏者です。 本作は彼女の初リーダー作ですが、なんと46歳での作品です。
その4年前に Girl Talk というトリオで 『Talkin’ Jazz』 というまことにすばらしい一枚を
リリースしています。 こちらは もう文句のつけようがない傑作です。
彼女のテナーの音質は ちょっとばかりねちっこいというか、スコット・ハミルトンっぽい
ニュアンスが感じられます。 ひとつ間違うと往年のサム・テイラーともとられかねない、
かもしれません。 聴いているだけでは女性とは思えません。そこが魅力なのでしょう。
しかし本作は 『Talkin’ Jazz』 ほどのチカラはありません。ちょっと地味な作品です。


よろしければクリックを