聴く人もインテリになるJohn Lewis
独特のタイム感覚で、われわれジャズファンを魅了してきたジャズ・ピアニストの
ジョン・ルイス(John Aaron Lewis・申年)が2001年のきょう3月29日に
80歳で亡くなっています。 彼のピアノ・トリオ盤を聴くと、なんだかインテリに
なったような気がしませんか。 それはMJQのレコードを聴いたときも同様ですよね。
彼はミルト・ジャクソン(Milt Jackson・亥年)とともにMJQ(モダン・ジャズ・
カルテット)を1952年から1974年までの長きにわたって率いてきました。
ミルトの退団でMJQは解散。 その後1981年に再結成し、1993年に彼らの
最後の録音盤がリリースされています。
きょう 紹介するレコードは、ジャズファンなら一度はオリジナル(ヴェルサイユ盤か
アトランティック盤かのいずれか)を探し回ったであろう、と思われるマニア垂涎盤です。
『Afternoon In Paris』
Versailles MEDX 12005 → M & M Enterprises Re Issue
1956年12月4日、7日 録音
Barney Wilen(ts) Sacha Distel(g) John Lewis(p)
Percy Heath, Pierre Michelot(b) Kenny Clarke, Connie Kay(ds)
Side-1
1. Cover The Waterfront
2. Dear Old Stockholm
3. Afternoon In Paris
Side-2
1. All The Things You Are
2. Bag's Groove
3. Willow Weep For Me
このレコードを探し求めるのは、たぶん名曲 「Dear Old Stockholm」 や 「Afternoon In Paris」
を聴いてみたい、という思いからなのでしょう。 さらに、映画 「エマニエル夫人」 の
主題歌を歌っていた人物で、フランス生まれの Sacha Distel(酉年)というギタリストの
参加も気になるところですものね。
そして演奏はいかにもフランス人好みの仕上がりになっています。
もう一人のフランス生まれの Barney Wilen(丑年)のテナーが、とてもすばらしい!
わたしは 彼のプレイが大好きでレコードも何枚か持っています。
しかし 「Bag’s Groove」 の選曲だけはいただけません。 とはいえ全体の雰囲気としては、
古き良き時代のジャズが持っている豊潤な香りが漂う名作だと思います。
Afternoon In Paris / John Lewis & Sacha Distel | |
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