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Jazz Classic Audio Life

ジャズ、クラシック、オーディオの想いを日々綴ります。   ブログ内で お探しのキーワードを右の枠に入力して GO ⇒

もう指揮者は必要ありません!

男性が憧れる職業のひとつに指揮者(とくにクラシック音楽)があります。 わたしも
ビデオなどでクラシックを眺めていて、指揮者のすばらしい動きを見ると “オーッ” と
思うことが多々あります。
だけど よくよく見つづけていると、演奏者の多くは ほとんど指揮者を見ずに楽譜を見ている。
楽章の始まりとアタックの強い部分ぐらいしか指揮者の動きを見ていない。
これでは、だれかが きっかけを与えることで演奏・音楽は成り立つのではないか!?
もう男性の憧れる職業ではなくなるのではないか。 それを裏付ける動画があります。
ごらんになった方も多いのでは、と思われる有名なものですが・・・


モーツァルト 協奏交響曲(シンフォニア・コンセルタンテ)変ホ長調 K.364
ヴァイオリン:グレース・パーク ヴィオラ:ウェンティン・カン
ニューイングランド音楽院室内管弦楽団


モーツァルト ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
ピアノ:内田光子 カメラータ・ザルツブルク


モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216
ヴァイオリン:アンネ=ゾフィ・ムター カメラータ・ザルツブルク

もう指揮者は必要ありません!!


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鬼才、17歳のヒラリー・ハーン

Hilary Hahn Plays Bach
★★★★★
『Hilary Hahn Plays Bach』
Sony Music Japan International Inc. SICC 354
1996年6月17日、18日、12月23日、1997年3月23日、24日
Troy Savings Bank Music Hall, New York にて録音
ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調 BWV 1006
 01. 第一楽章 プレリュード
 02. 第二楽章 ルール
 03. 第三楽章 ガヴォット・アン・ロンドー
 04. 第四楽章 メヌエットⅠ
 05. 第五楽章 メヌエットⅡ
 06. 第六楽章 ブレー(ブーレ)
 07. 第七楽章 ジグ(ジーグ)

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV 1004
 08. 第一楽章 アルマンド
 09. 第二楽章 クーラント
 10. 第三楽章 サラバンド
 11. 第四楽章 ジグ(ジーグ)
 12. 第五楽章 シャコンヌ

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調 BWV 1005
 13. 第一楽章 アダージョ
 14. 第二楽章 フーガ
 15. 第三楽章 ラルゴ
 15. 第四楽章 アレグロ・アッサイ

ドイツ系アメリカ人の天才? 少女ハーンが 16歳から 17歳にかけて録音したデビュー作。
ちなみに彼女は、ことし 2015年11月27日に 36歳の誕生日を迎える未年(年女)です。
本作は発売当時、評価は賛否両論、とにもかくにも話題沸騰した作品です。

わたしの評価としては、すばらしい名演、という結論に落ち着く作品だと思います。
はじめて聴いたとき、彼女が奏でるヴァイオリンの音色の みずみずしさに驚愕しました。
パルティータ第3番のプレリュードを聴いてみてください。 こんなに溌剌としていながら
しっとりとした音色で、かつ艶っぽいヴァイオリンは聴いたことが ありません。
いままで聴いてきたシェリングと聴き比べると、その差は歴然。
ハーンの演奏は爽快感に満ち満ちていて、ほとばしる息吹を感じます。
ミルシテインの演奏も歳を感じさせず若く あろうとしているのですが、重音の部分で
音程が怪しいところが あるのです。

うってかわってパルティータ第2番のアルマンドでは、少女とは思えないような老練な
情緒面々たる響きを聴かせてくれます。
そして最大の聴きものは、やはり 257小節の長大なるシャコンヌに尽きます。
ハーンの演奏は一聴おそい! だけど冗漫ではなく針の穴をも表現しようとしているかの
ように きめ細やかなのです。 ことばで言い表せないほど、すばらしい名演だと思います。
ちなみにシャコンヌの演奏時間を比較してみると、
ヒラリー・ハーン(1997年録音当時 17歳)17分48秒
ヨハンナ・マルツィ(1954年録音当時 30歳)15分24秒
ヘンリク・シェリング(1967年録音当時 48歳)14分24秒
ナタン・ミルシテイン(1973年録音当時 69歳)13分56秒
最短のミルシテインの演奏より 3分52秒も長いのです!

さて、ハーンはバッハの無伴奏ヴァイオリンは上記の三曲しか録音していません。
本作が とてつもなくすばらしいので、残りの三曲を聴きたいと思うのは、わたしだけでは
ないでしょう。 本作を録音してから、かれこれ 18年が過ぎてしまいました。
完成しないのは、なにか事情があるのでしょうか。 歳を重ねてから録ろうとしているのか。
本作のレビューに “子供の音、深みに欠ける” と書いたリスナーが おられましたが、
どうしたら、そんな感想が出てくるものなのか、不思議で たまりません。


Hilary Hahn Plays Bach
Hilary Hahn Plays Bach

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果たして名演は…

Youra Guller Beethoven Piano Sonatas No.31 No.32
★★★★★
『Beethoven Piano Sonatas No.31, Op.110 & No.32, Op.111』
Erato STU 70797 → apex 2564 69899-8
1973年2月 録音
Youra Guller(p)

Piano Sonata No.31 in A flat major, Op.110
1.
Ⅰ Moderato cantabile, molto espressivo
2. Ⅱ Allegro molt
3. Ⅲ Adagio, ma non troppo
4. Fuga: Allegro, ma non troppo

Piano Sonata No.32 in C minor, Op.111
5.
Ⅰ Maestoso - Allegro con brio ed apassionato
6. Ⅱ Arietta: Adagio molto, semplice e cantabile

ここのところベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタに凝っています。 といっても多数の
ピアニストの演奏を聴いたわけではありません。 何十年もまえに、お決まりの名演を
LP で購入。 つまりバックハウスの新盤です。 そしてもう一人、ソロモンの LP も。
しかしやはり LP の全集は聴くのが億劫に……
それで購入したのがケンプの後期二枚組 CD。 でも 32番はバックハウスに落ち着く。

しかしある日、バックハウスのテンポの速さに “んッ?” と突然思ってしまったのです。
そこからネットで いろいろ調べてみたら、なんと 99種類もの 32番を聴き比べしている
猛者が いらっしゃるではありませんか。 さらに “そんなピアニスト初めて!” という
ブログ記事に多数行き当たり、ここで取り上げる Youra Guller(ヨウラまたはユーラ・
ギュラー)を見つけたのです。
元は Erato の LP で、いまでは高額で取り引きされているらしいです。 その音源の
再発 CD を手に入れ、じっくりと聴いてみました。

31番は “うん、いいのではないかな”、やさしさに満ちた表現で音も美しくて、いい。
テンポの変化も あまり気にならず、間の取り方も独特なのですが、絶妙に感じられます。
フーガは こまやかにはじまり、「嘆きの歌」 の主題と交差しながら、そして堂々と
クライマックスを迎える部分は聴きごたえ充分。

32番の一楽章、進行するテンポの揺らぎは彼女独自のもので、バックハウスとは
対極にあるといえます。 ケンプにも、こんなことは ありません。
それにしても(陳腐な表現ですが)ベートーヴェンは偉大だな! マエストーソから
つづくアパッショナート、こんな見事な曲想を 190年以上もまえに書いたとは!
第二楽章のアリエッタと変奏、第二変奏の愛らしさ。 第三変奏のステップは すこし
つっかえぎみが滑稽です。

結論。 この 41年まえのギュラーの演奏は、バックハウスを是として聴いていた
わたしに(これまた陳腐な言いかたですが)“目から鱗” を感じさせました。
しかし(たぶん)これからも常に聴くのは、バックハウスかもしれません。

追記:最近、仲道郁代さんが弾く 32番を聴きました。 彼女の解釈なのか、二楽章の
変奏にテンポの違和感があって、曲のイメージを壊してしまっています。
ていねいに やさしく弾こうという意識だけで、曲への執着に欠けた演奏だと思いました。
もうひとつ、ドイツ生まれのフリードリヒ・ヴィルヘルム・シュヌアーというピアニストを
ご存じでしょうか? 彼が弾く 32番がいちばん聴けるというコメントもあるのです。


Beethoven Piano Sonatas No.31, Op.110 & No.32, Op.111 / Youra Guller
Beethoven Piano Sonatas No.31, Op.110 & No.32, Op.111 / Youra Guller

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グールドの傑作

Glenn Gould Bach The Goldberg Variations
★★★★★
『Bach The Goldberg Variations BWV 988』
-バッハ ゴルトベルク変奏曲 ピアノ:グレン・グールド-

CBS Masterworks IM 37779 → CBS Sony 28AC 1608
1981年4月22日~25日、5月15日、19日、29日 録音
Glenn Gould(p)


Side-1
Aria, Variations 1~15
Side-2
Variations 16~30, Aria Da Capo

きょうは、人類にとっての遺産というべき作品の紹介。 ひさびさのクラシック。
未聴の方へ、絶対的お薦めとしてグールドの二回目の録音を記しておきます。
鬼才は録音最終日の493日後に帰らぬ人となります。




Bach The Goldberg Variations BWV 988 / Glenn Gould
Bach The Goldberg Variations BWV 988 / Glenn Gould

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モーツァルト、内田光子の芸術

きょう1月27日は神の子の誕生日。 そうヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Wolfgang Amadeus Mozart、洗礼名はJohannes Chrysostomus Wolfgangus Theophilus
Mozart=ヨハンネス・クリュソストムス・ウォルフガングス・テオフィルス・モザルト。
かの天才は こんなに長ったらしい名前の持ち主だったのです。 256年前の きょうです。
今回は三年ちょっとまえに録音され話題になった内田光子氏のコンチェルト弾き振りの
作品の ご紹介です。 ちなみに当ブログは きょうで丸一年になりました。


内田光子 モーツァルト ピアノ協商曲23・24番
★★★★★
『モーツァルト ピアノ協奏曲 第23番、第24番』
Decca 478 1524
2008年12月4日、5日 Severance ホールにてライブ録音
ピアノ・指揮:内田光子
管弦楽:クリーヴランド管弦楽団


ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K491
 1. 第一楽章 アレグロ カデンツァ:内田光子
 2. 第二楽章 ラルゲット
 3. 第三楽章 アレグレット
ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488
 4. 第一楽章 アレグロ カデンツァ:モーツァルト
 5. 第二楽章 アダージョ
 6. 第三楽章 アレグロ・アッサイ

内田光子氏は心底モーツァルトを愛しているのだと思います。 テイトの指揮で完成させた
作品を敢えて再び録音したのです。 しかも自身の指揮で。 モーツァルトがしたように。
イ長調 第二楽章の美しさといったら、この世のものとは思えません。 まるで薄氷の上を
歩くような、繊細でいながら聴く者の心を わしづかみしてくるのです。
つづく終楽章の、幼女が跳びはね ころがるように紡ぎだされる音のつらなり。
そしてオーケストラを操る小気味よさ。 ここに彼女は醍醐味をみつけ、弾き振りで
演奏に臨んだのだと思います。
むかしは その暗さを好んだハ短調でしたが、この盤を聴いてイ長調23番が さらに
心に沁みる曲になりました。 まだ63歳になったばかりの内田光子氏。 これからも
数多く名演を聴かせてくれることでしょう。


モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 第24番 / 内田光子
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 第24番 / 内田光子






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