Jazz Classic Audio Life

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Hot Turkey / Ray Bryant

Ray Bryant Hot Turkey Black And Blue 33.089
★★★★☆
『Hot Turkey』
Black And Blue 33.089 → Nippon Phonogram 25PJ-3
1975年10月15日 録音
Ray Bryant(p)
Major Holley(b/Side-1) Panama Francis(ds/Side-1)


Side-1
1. Hot Turkey
2. Lil Darlin'
3. Satin Doll
Side-2
1. Saint Louis Blues
2. Take The A Train
3. Sophisticated Lady
4. B & H Blues

なぜこのオリジナル盤を手放したのだろうか? 1970年代半ばはマイナーレーベルが多く
出現したものでした。 本作の Black and Blue はアルバム自体の造りはあまり良いとは
言えず、たとえば SteepleChase とは造り、音質、ジャケットセンスの差が明らかでした。
その分、ブルージーというか土着的というか、つまりレイ・ブライアントにはぴったりの
レーベルと言えるのです。

本作は古くからのブライアントファンも納得のいく好アルバムで、トリオとソロの両方が
愉しめる格好の作品です。 午後のひとときコーヒーを飲みながら、また夜に好きなお酒を
飲りながら、ジャズを趣味にしてよかったな、と思う一枚です。
アルバムの始めと終わりに自作曲を配し、あとは超有名なスタンダードを並べるという
うれしい構成も功を奏している、おすすめ盤です。

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Jam Session / Clifford Brown

Clifford Brown Jam Session EmArcy MG 36002
★★★★☆
『Jam Session』
EmArcy MG 36002 → Nippon Phonogram 15PJ-2017(M)
1954年8月14日 録音
Clifford Brown, Maynard Ferguson, Clark Terry(tp)
Herb Geller(as/except 1-2) Harold Land(ts)
Richie Powell(p) Junior Mance(p/except 1-2)
Keter Betts(b) George Morrow(b/1-2) Max Roach(ds)
Dinah Washington(vo/1-2))


Side-1
1. What Is This Thing Called Love
2. Darn That Dream
Side-2
1. Move
2. Medley: My Funny Valentine / Don't Worry 'Bout Me / Bess, You Is My Woman Now /
  It Might As Well Be Spring


ブラウニーとマックス・ローチが双頭バンドを組んで正式に録音したのが1954年8月2日。
「Clifford Brown And Max Roach」 「Brown And Roach Incorporated」 が当日録音され
つぎつぎと傑作を生んだのです。 初録音から12日後に本作がスタジオライブとして録音。
人気の点では ちょっと落ちるかもしれませんが、文字どおりジャムセッションの雰囲気を
楽しむには うってつけの一枚です。

わたし的には 「It Might As Well Be Spring」 のブラウニーのバラードプレイにしびれて
います。 相変わらず流麗で湧きいずるようなソロ。 いつまでも つづいてほしいと思って
聴くも3分ちょっとでエンディング。 この時点から二年後に逝ってしまうとはほんとうに
ジャズ界にとって大いなる宝の損失です。
「Darn That Dream」 で20歳台最後の歌声を披露しているダイナ・ワシントンも、この
録音から9年後に睡眠薬やアルコールの同時過剰摂取で亡くなってしまいました。
エマーシー・レーベルとしてコレクションに欠かせない作品なのに廃盤とは残念です。


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The Moment / Kenny Barron

Kenny Barron The Moment Reservoir RSR CD 121
★★★★☆
『The Moment』
Reservoir RSR CD 121
1991年8月22日 録音
Kenny Barron (p) Rufus Reid (b/except 3)  Victor Lewis (ds/except 3)

1. Minority
2. Fragile
3. Silent Rain
4. I'm Confessin'(That I Love You)
5. Jackie-ing
6. Tear Drop
7. The Moment
8. Soul Eyes
9. How Deep Is The Ocean

ジャズ喫茶店メグの店主で、ジャズ評論家として著名な寺島靖国氏が絶賛されていたので
求めて聴いてみました。 それがもう20年以上前のこと。 氏とはそれ以前に手紙のやりとり
をしたことがありました。 ジョニ・ジェイムスの日本での公式ファンクラブを立ち上げる、
とおっしゃていたので、情報や状況のやりとりをしたのですが、氏は けっきょく断念され
連絡もなくなってしまいました。 そんな折、ジョニ研究家の高木寛文氏と知り合い、彼の
労作 「A Dear Joni Letter」 に寄稿させていただいたりしてコレクションや全録音の情報
などを共有したりしていました。 高木氏は DIWからリリースされたジョニの邦盤LPの
ライナーノートを担当されたりもしていたのです。
同時期、漫画家で やはりジョニ研究家の橋本孤蔵氏とも知り合いになりました。

いやぁ まったく本作とは関係のない話に なってしまいました。

寺島氏が好まれる特徴が満載の佳作だと思います。 90年代を代表する演奏スタイルと
曲の構成。 ジャズ喫茶店(最近ではあまり見かけないので寂しいですが)映えする作品。
冒頭ジジ・グライス作曲の 「Minority」 のスピード感で ぐっとこころを鷲づかみにして
スティング作の 「Fragile」 では文字通り “こわれもの” らしさを見事に表現しています。
「Silent Rain」 ではソロ・ピアノを愉しませ、「Jackie-ing」 はセロニアス・モンクの
独特の不安感を披露。 自作のタイトル曲「 The Moment」 はラテンリズムの軽快な曲想。
そしてベストトラックはマル・ウォルドロン作の 「Soul Eyes」。 マルが創る なんとも
切ないというか不思議な空気が たまりません。 むかしよく通ったランサー101が あった
馴染みの喫茶店で、濃い目の珈琲を飲みながら煙草を燻らす(いまは吸ってはいませんが)
そんな光景が浮かんでくる すてきな演奏です。
ラストは味わい深い演奏のスタンダード 「How Deep Is The Ocean」 でピシャっと締める。
あと共演者でいうと随所に光るルーファス・リードのベースソロが聴きごたえありです。

最後に本作最大の欠点、それは買う気が失せるジャケットデザイン。 だから廃盤なのか。



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ブルース・フィーリングの神髄

Ray Bryant Alone At Montreux Atlantic SD 1626
★★★★★
『Ray Bryant Alone At Montreux』
Atlantic SD 1626 → Warner Pioneer P-8309A
1972年6月23日 スイス モントルー・ジャズ・フェスティバルにて録音
Ray Bryant(p)

Side-1
1.
Gotta Travel On
2. a. Blues #3 b. Willow Weep For Me
3. Cubano Chant
4. Rockin' Chair
5. After Hours
Side-2
1. Slow Freight
2. Greensleeves
3. Little Susie
4. Until It's Time For You To Go
5. Blues #2
6. Liebestraum Boogie

わたしはブライアントの
『Little Susie』 が大好きで、なかでも 「So In Love」
傑作、名演だと思っています。
そんな彼が1972年のモントルー・ジャズ・フェスティバルで、オスカー・ピーターソン
の代役で出演した記録が本作。 これがピアノ・ソロの傑作盤に なったのです。

全篇ブルース・フィーリングに溢れ、聴いている我々も自然に体が揺れ、足でリズム
を刻む、ジャズ本来の神髄が たっぷりの一枚なのです。 発売されたときも注目を
集め、話題になったものです。

全曲聴きごたえがありますが、わたしがとくに好んで聴くのはブライアントが作曲した
「Cubano Chant」 や 「Little Susie」 で、愛着が湧きます。 リスト作曲の「愛の夢」を
「Liebestraum Boogie」 に変貌させる技は、ブライアントならでは。
当日の残りの曲 「Broadway」 「It’s Too Late」 も聴いてみたいものです。


Ray Bryant Alone At Montreux
Ray Bryant Alone At Montreux

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没後40年、あらためて聴く逸材

Tina Brooks The Waiting Game
★★★★☆
『The Waiting Game』
Blue Note → Toshiba-EMI TOCJ-66075
1961年3月2日 録音
Johnny Coles(tp) Tina Brooks(ts)
Kenny Drew(p) Wilbur Ware(b) Philly Joe Jones(ds)


1. Talkin' About
2. One For Myrtle
3.
Dhyana
4. David The King
5. Stranger In Paradise
6. The Waiting Game

ティナ・ブルックスの最後のスタジオ・セッションを収めた本作 『The Waiting Game』。
録音から 38年も経って、ようやく日の目を見た快作盤。 ☆減点は、ティナの調子が
イマイチ、という部分が垣間見えるから。 というよりフラットな音程があるので。

ベストトラックは 「Dhyana」 でしょう。 ティナの作曲能力は並大抵ではないという
ことがわかる すばらしい曲なのです。 ジョニー・コールズもスモーキー・トーンで
いい味をだしているのですが、なんといってもケニー・ドリューが すばらしいプレイで
がんばっています。 本作のハイライトといえるでしょう。

この後、13年半も録音できずに(よく知られている)ドラッグ接種による肝臓障害で
42歳の若さで亡くなっています。

きょうは、彼がブルーノートに録音した全曲を並べてみました。 ふしぎな魅力を持つ
ティナ・ブルックス。 ことし8月13日で没後 40年。 早世した彼の演奏のかずかずを
しみじみと聴いてみるのも、いい時間の過ごし方だといえるでしょう。


Jimmy Smith House Party Jimmy Smith The Sermon Jimmy Smith Confirmation
Tina Brooks Minor Move Blue Note 1616 Jimmy Smith Cool Blues Kenny Burrell Blue Lights Volume 1 Blue Note BLP 1596
Kenny Burrell Blue Lights Volume 2 Blue Note BLP 1597 Kenny Burrell‎ At The Five Spot Cafe Blue Note BST 84021 Kenny Burrell Swingin
Freddie Hubbard Open Sesame Blue Note BST 84040 Tina Brooks 4041 Freddie Redd Shades Of Redd Blue Note BST 84045
Jackie McLean 4051 Tina Brooks Street Singer Blue Note GXF-3067 Tina Brooks Back To The Tracks Blue Note BST 84052
Freddie Redd Redds Blues Tina Brooks The Waiting Game

*=ティナ・ブルックス作曲
『House Party』1958年2月25日 録音
Blue Note BLP 4002
01. Au Privave

『The Sermon』1958年2月25日 録音
Blue Note BLP 4011
02. The Sermon

『Confirmation』1958年2月25日 録音
Blue Note LT-992
03. Confirmation

『Minor Move』1958年3月16日 録音
King GXF-3072
04. Nutville *
05. The Way You Look Tonight
06. Star Eyes
07. Minor Move *
08. Everything Happens To Me

『Cool Blues』1958年4月7日 録音
Blue Note LT-1054
09. Dark Eyes
10. Groovin' At Small's
11. A Night In Tunisia
12. Cool Blues

『Blue Lights Volume 1』1958年5月14日 録音
Blue Note BLP 1596
13. Yes Baby
14. Scotch Blues
15. Caravan

『Blue Lights Volume 2』1958年5月14日 録音
Blue Note BLP 1597
16. Rock Salt
17. Chuckin'

『Blue Lights Volume 2』1958年5月14日 録音
Blue Note BLP 1597
18. I Never Knew ※Does not appear on LP configuration

『On View At The Five Spot Cafe』1959年8月25日 録音
Blue Note BLP 4021
19. Birks Works
20. Lady Be Good

『Swingin'』1959年8月25日 録音
King GXF-3070
21. Swingin'

『Open Sesame』1960年6月19日 録音
Blue Note BLP 4040
22. Open Sesame
23. But Beautiful
24. Gypsy Blue *
25. All Or Nothing
26. One Mint Julep
27. Hub's Nub

『True Blue』1960年6月25日 録音
Blue Note BLP 4041
28. Good Old Soul *
29. Up Tight's Creek *
30. Theme For Doris *
31. True Blue
32. Miss Hazel *
33. Nothing Ever Changes My Love For You

『Shades Of Redd』1960年8月13日 録音
Blue Note BLP 4045
34. Thespian
35. Blues-Blues-Blues
36. Shadows
37. Melanie
38. Swift
39. Just A Ballad For My Baby
40. Ole

『Jackie's Bag』1960年9月1日 録音
Blue Note BLP 4051
41. Appointment In Ghana
42. A Ballad For Doll
43. Isle Of Java *

『Street Singer』1960年9月1日 録音
King GXF-3067
44. Melonae's Dance
45. Medina *
46. Street Singer

『Back To The Tracks』1960年10月20日 録音
Toshiba-EMI BRP-8033 ← Blue Note BST 84052
47. Back To The Tracks
48. The Blues And I *
49. For Heavens Sake
50. The Ruby And The Pearl
51. David The King ※Blue Note rejected

『Redd's Blues』1961年1月17日 録音
Toshiba-EMI TOCJ-66076
52. Now
53. Cute Doot
54. Old Spice
55. Blues For Betsy
56. Somewhere
57. Love Lost

『The Waiting Game』1961年3月2日 録音
Toshiba-EMI TOCJ-66075
58. Talkin' About *
59. One For Myrtle *
60. Dhyana
61. David The King *
62. Stranger In Paradise ←人生最後の録音曲
63. The Waiting Game *


The Waiting Game / Tina Brooks
The Waiting Game / Tina Brooks


1500番台で最初のステレオは 1554番。
ブルーノートレコード・オリジナル プレッシングガイド
フレデリック・コーエン:著 行方 均:監修・訳
ブルーノートレコード・オリジナル プレッシングガイドフレデリック・コーエン:著 行方 均:監修・訳






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