Jazz Classic Audio Life

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Bohemia After Dark featuring Kenny Clarke

Kenny Clarke Bohemia After Dark Savoy MG 12017
★★★★★
『Bohemia After Dark』
Savoy MG 12017
(others)1955年6月28日 (2-3)7月14日 録音
Nat Adderley(cor/except 1-3) Donald Byrd(tp/1-1, 1-2, 2-1, 2-2)
Cannonball Adderley(as/except 2-3)
Jerome Richardson(ts/1-1, 1-2, 2-2 fl/1-4)
Horace Silver(p/except 2-3) Hank Jones(p/2-3)
Paul Chambers(b) Kenny Clarke(ds)


Side-1
1. Bohemia After Dark
2. Chasm
3. Willow Weep For Me
4. Late Entry
Side-2
1. Hear Me Talkin' To Ya
2. With Apologies To Oscar
3. We'll Be Together Again

まさにジャズ、っていう代名詞の一枚。 タイトル曲の ちょっとエキゾチックなテーマが
飛び出してくると、もう心はワクワク ウキウキ。
「Willow Weep For Me」 のキャノンボールのアルト、いつ聴いても安定した力量で
しかもワンホーンで吹ききる。 聴いていて惚れ惚れしてしまいます。
これが初レコーディングとは思えないできばえ・・・
「Late Entry」 ではジェローム・リチャードソンのフルートが気分を変えて爽やか。
ラストの 「We'll Be Together Again」 は録音日が変わって、ハンク・ジョーンズの
ピアノトリオにナットだけのワンホーン。しっとり落ち着いたカール T. フィッシャー作の
バラード曲。 アルバムを締めくくるのに ふさわしい作品です。
が、レコード(ほかに三種類のジャケット)によっては曲順を入れ替えているので
紛らわしいこと この上ありません。

メインに揚げたヌード女性のジャケットを酷評する方が多いのですが、わたしは これが
傑作だと思っています。 ほかの三作とは かなりの差があります。


Kenny Clarke Cafe Bohemia Savoy MG 12017 Kenny Clarke Bohemia After Dark Featuring Cannonball Savoy MG 12017 Kenny Clarke Bohemia After Dark Featuring Julian Cannonball Adderly Savoy MG 12017

Bohemia After Dark / Kenny Clarke
Bohemia After Dark / Kenny Clarke

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Coltrane / John Coltrane

John Coltrane Prestige PRLP 7105
★★★★☆
『Coltrane』
Prestige PRLP 7105 → Victor PJ-12
1957年5月31日 録音
Johnnie Splawn(tp/1-1, Side-2) John Coltrane(ts)
Sahib Shihab(brs/1-1, 2-1, 2-3)
Red Garland(p/Side-1) Mal Waldron(p/Side-2)
Paul Chambers(b) Al Heath(ds)


Side-1
1. Bakai
2. Violets For Your Furs
3. Time Was
S-de-2
1. Straight Street
2. While My Lady Sleeps
3. Chronic Blues

ジャケットの右上に “a major voice in the Miles Davis Quintet…the NEW tenor
saxophone STAR” と記しています。 直訳すれば “マイルス・デイヴィスの主要な声、
新しいテナー・サキソフォンの星” となります。
初リーダー作(41日前に 「Dakar」 を録音している)の発売となれば、まだまだ無名の
新人なのでマイルス・クインテットという大看板が必要だったわけです。
しかしトレーンの演奏スタイルは、すでにジャズに欠かせない彼独自の “節” を
確立していて、そんな惹句は必要ないぐらい すばらしいプレイヤーなのです。

わたしが この作品を聴くとき、いつもバリトンのサヒブ・シハブが邪魔だと感じる、
ということは彼の音色がトレーンには合っていない、汚いと思うのです。
わたしの好きなペッパー・アダムス(「Dakar」 で共演)なら音色がマッチするのでは
ないかと思います。
というわけで、マル・ウォルドロンのピアノも含め、なにか実験的な雰囲気に感じる
B面は ちょっと敬遠しています。

結論はワンホーンで脇役もレッド・ガーランドが務めた 「Violets For Your Furs」 と
「Time Was」 が わたしのベストトラック。 前者はバラード、後者はトレーンの
魅力満載のアップテンポ。 この二曲で 『Coltrane』 を堪能しています。


Coltrane / John Coltrane(Rudy Van Gelder Series)
 Coltrane / John Coltrane(Rudy Van Gelder Series)

プレスティッジ・ディスクガイド555
マイルス、コルトレーンだけではないジャズ名門レーベルのお宝発見
プレスティッジ・ディスクガイド555<br>マイルス、コルトレーンだけではないジャズ名門レーベルのお宝発見

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珈琲を飲みながら癒される一枚

Buddy Childers Quartet Liberty LJH 6013
★★★★
『Buddy Childers Quartet』
Liberty LJH 6013 → Toshiba-EMI BRP 8046
1956年3月21日 録音
Buddy Childers(tp) Arnold Ross(p)
Harry Babasin(b) Boone Stines(ds)


Side-1
1. Buffy
2. You Call It Madness
3. Holiday House take #1
4. Holiday House take #2
Side-2
1. It's Gotta Be Happy
2. You Go To My Head
3. Indiana
4. Bernie's Tune

“軽やか、軽快” とは、こういう演奏を指すのだと思います。 冒頭の 「Buffy」 から
まさに飛び跳ねるような爽快感。 休日の午後のんびりと おいしい珈琲でも飲みながら。
そして二曲目のバラード、ワンホーンならではの気持ちいい味わい。 そして拾い物が
つづくアーノルド・ロスのピアノソロです。 うまい!ってどんなピアニストだったっけ。
というわけで、この曲がベストトラックになるでしょう。
そのあと ご陽気な 「Holiday House」 になるのですが、バディーのテクニック不足が
露呈します。 ハリー・ババシンは一聴彼だとわかる力強いソロを くりひろげています。

B面に移って 「It's Gotta Be Happy」 も佳演。 A面と同じく二曲目にバラードを配置、
「You Go To My Head」 は途中不安定で音程を外しそうになっているところもあります。
一人で吹ききらずにピアノにソロを渡せば そんなことにはならなかっただろうに。
ラストを締めくくるのはおなじみ 「Bernie's Tune」。 ソロをつづけるのに苦心惨憺です。
橋の欄干を歩いていて、いつ川に落ちるかヒヤヒヤものです。 サイドメンに助けられ
エンディングは倍テンポにしてイメージの変化を狙う。 効果あり、成功です。

いずれにせよ、なんということはないジャケットなのですが、オリジナル盤でも東芝の
特典盤でもいいからアナログで手元に置いておきたい一枚です。


Buddy Childers Quartet+Sam Songs / Buddy Childers
Buddy Childers Quartet+Sam Songs / Buddy Childers

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マイ・フェイヴァリット・ピアニスト

Sonny Clark Blues In The Night King GXF-3051
★★★★☆
『Blues In The Night』
Blue Note → King GXF-3051
(2-4)1958年11月16日 (others)1958年12月7日 録音
Sonny Clark(p) Paul Chambers(b/except 2-4)
Jymie Merritt(b/2-4) Wes Landers(ds)


Side-1
1. Can't We Be Friends
2. I Cover The Waterfront
3.
Somebody Love Me
4. Blues In The Night
Side-2
1. Blues In The Night(alternate take)
2.
All Of You
3. Dancing In The Dark
4. Gee Baby, Ain't I Good To You(alternate take)*

*は King GXF-3051、Toshiba-EMI LNJ-70079 のみに収録

1979年に発売されたブルーノート未発表の一枚(「Gee Baby, Ain't I Good To You」
は 1976年に既発)。 ソニー・クラークはスタジオでトリオ演奏として27曲 36テイク
残しています。 当時 発売されたのはブルーノートとタイムの 『Sonny Clark Trio』 の
二作品でした。 そして録音から 20年以上を経て陽の目を見たのが本作です。
いきなりですがベストトラックは 「All Of You」 です。 こんなにジャズの神髄に迫った
名演も そうあるものではありません。 クラーク節が あふれた見事なプレイ。
「Somebody Love Me」 も それに次ぐ良い演奏です。

わたしにとって 『Sonny Clark Trio』(BN 1579)よりも聴くことが多い作品に
なっています。 ただ 「Blues In The Night」 は気分のコンディションによって
“重いなぁ” と感じるときがあります。
レッド・ガーランドもウィントン・ケリーも好きなのですが、ソニー・クラークは
別格のマイ・フェイヴァリット・ピアニストなのです。


Sonny Clark Trio Volume 3 Toshiba BNJ 61018 Sonny Clark Blues In The Night Blue Note TOCJ-1618
(左)Toshiba-EMI BNJ 61018 (右)Toshiba-EMI TOCJ-1618

Blues In The Night / Sonny Clark
Blues In The Night / Sonny Clark

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バリサク 2本の異色作

John Coltrane Dakar Prestige PRLP 7280
★★★★☆
『Dakar』
Prestige PRLP 7280 → Victor SMJ-6541M
1957年4月20日 録音
John Coltrane(ts) Pepper Adams, Cecil Payne(brs)
Mal Waldron(p) Doug Watkins(b) Art Taylor(ds)


Side-1
1. Dakar
2. Mary's Blues
3. Route 4
Side-2
1.
Velvet Scene
2. Witches Pit
3. Cat Walk

初出は下記のように 16回転 LP で企画物として登場したのですが、コルトレーンの
人気が圧倒的になった 1963年に、商売人のボブ・ワインストックが、トレーン名義で
再発売。 マイルスの in' シリーズの売り方など、ほんとに抜け目のない男です。

『Modern Jazz Survey - Baritones And French Horns』
Modern Jazz Survey Baritones French Horns Prestige PRLP 16-6

バリトンの二人は まったく音色が違うのでソロオーダーは わかりやすいのですが、
音のやわらかいセシル・ペインのバリトンが必要だったのかな、と思ってしまいます。
いっそのことセシルのかわりにアルトを加えてサックス三本にするか、トロンボーンに
するか のほうが良い厚みが出たのではないかと思います。

ペッパー・アダムスのゴリゴリ感は好みがわかれるかもしれませんが、気持ちが良い。
その良さが生きているのがアダムス作の 「Witches Pit」。 コルトレーンも最高です。
ピアノのウォルドロンが ちょっとアイデア不足。
そのウォルドロンが作曲した 「Velvet Scene」 はすばらしいバラードで、トレーンが
見事に吹ききっています。 アダムスのソロも くねくねとした名演で甲乙つけがたく、
ベストトラックといえるでしょう。


Dakar / John Coltrane
Dakar / John Coltrane

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