Jazz Classic Audio Life

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That’s It / Booker Ervin

Booker Ervin Thats It Candid CJS-9014
★★★★
『That’s It !』
Candid CJS-9014 → CBS Sony SOPC 57008
1961年1月6日 録音
Booker Ervin(ts) Horace Parlan(p)
George Tucker(b) Al Harewood(ds)


Side-1
1. Mojo
2. Uranus
3. Poinciana
Side-2
1. Speak Low
2. Booker's Blues
3. Boo

国内盤が発売されたのは確か1971年、何月かは不明。 録音から10年後だったと思います。
キャンディッド はソニーから何枚かリリースされ、オリジナル盤を持っていないファンは
狂喜乱舞したものです。 このレーベルには なにか知的なイメージがあり、聴かなくても
持っていることにステイタスを感じたものでした。

とくに お目当ては同じブッカーでもリトルのほうで買って聴いてみると “なにこれ?” と
言わずに いられないほどの迷作だったことが思い出されます。
そして本作はというと(Candid はアーチー・ブレイヤーが創設)ジャズ評論家のナット・
ヘントフが監修しているだけあって、アヴァンギャルドっぽい要素が見受けられます。
二曲目の 「Uranus」 を聴いてみてください。 その色合いが ふんぷんとしていて臭い!
そして三曲目の 「Poinciana」 との音楽的ギャップ! こういうのを入れないと売れないと
アーヴィンが言ってヘントフを押し切ったのか? これがA面のラスト曲。
さらにB面トップにクルト・ワイル作の 「Speak Low」 を持ってくるあたり、商売っ気
たっぷりの見え見え路線が いやらしい。

残りのアーヴィン作の四曲に魅力が希薄(ファンの方ごめんなさい)で、しいて言えば
「Booker's Blues」 がアフターアワーズ的な雰囲気をもったベストトラックと言えそう。
そしてベースとドラムスは堅実な二人なのですが、ピアノが苦手パーランさんなので
「Boo」 でのソロなどはクリエイティブに欠け、聴く気が失せる演奏になっています。
というわけで、巷間、評価が高い作品ですが星は こんなところかな、という一枚でした。


That's It / Booker Ervin

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On A Monday Evening / Bill Evans

Bill Evans On A Monday Evening UCCO-1172
★★★★★(音質★★★★)
『On A Monday Evening』
Fantasy → Universal Music UCCO-1172(SHM-CD mono)
1976年11月15日 Madison Union Theatre, マディソンにてライブ録音
Bill Evans(p) Eddie Gomez(b) Eliot Zigmund(ds)


1. Sugar Plum
2. Up With The Lark
3. Time Remembered
4. T.T.T.(Twelve Tone Tune)
5. Someday My Prince Will Come
6. Minha(All Mine)
7. All Of You
8. Some Other Time

やっと聴くことができました。 満を持して発表された本作。 はじめに言っておきましょう。
演奏は星五つ、いや それ以上かもしれません。 が、録音状態に若干問題ありなのですね。
とくに初めのころ、たぶんベースの低弦でしょう、ボコボコした音が頻繁に聞こえます。
そしてドラムスの音も低音圧で、だいぶん離れた場所で演奏しているように聞こえます。
さらに、時は1976年というのにモノラル録音とは これいかに!
しかし全体には押し出しの強い粒立ちも はっきりしたレベルの高いものになっています。

いきなりエヴァンスが弾く軽快な 「Sugar Plum」 で幕開き。 第一音が途切れぎみに
録られているのが残念。 二曲目も軽快に飛ばしながら小気味良い 「Up With The Lark」。
アルバムを通しての印象は明るさです。 ネネットとの あいだに産まれた愛息エヴァンは
1歳3ヵ月ほどで いちばんかわいいとき。 エヴァンス一家は小さいエヴァンを中心にして
ほんとうに幸せな時間を過ごしていたのでしょう。 それがこのCDには溢れています。
3年10ヵ月後に、その主が亡くなるなんて、だれが想像したでしょう。

ともかく演奏は生気に溢れていて、すばらしい作品だと思います。
そしてベストトラックは、こんなアプローチで聴いたことがない 「All Of You」 です。
曲の終盤になるまで曲名が わかりません。 10日前にパリで同曲を演奏していますが
それ以上にニュアンスが新鮮で おもしろい。 いやぁ、これだから未発表音源の発掘は
堪えられません。 終曲の 「Some Other Time」 も心に沁みる魅力があります。

『The Paris Concert』(Victor VDJ-25035)の10日後に録音されたこの作品。
エヴァンスフリークには たまらないコレクションとなるでしょう。



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Consecration The Last Complete Collection / Bill Evans

Bill Evans Consecration The Last Complete Collection Alfa Jazz 00R2-61~68
★★★★★
『Consecration The Last Complete Collection』
Alfa Jazz 00R2-61~68 → Milestone 8MCD-4436-2
1980年8月31日(日)~9月7日(日)
Keystone Korner, サンフランシスコにてライブ録音
(Disc-1)1980年8月31日 (Disc-2)1980年9月1日 (Disc-3)1980年9月2日
(Disc-4)1980年9月3日 (Disc-5)1980年9月4日 (Disc-6)1980年9月5日
(Disc-7)1980年9月6日 (Disc-8)1980年9月7日
Bill Evans(p) Marc Johnson(b) Joe LaBarbera(ds)

Disc-1
1. Re: Person I Knew
2. Tiffany
3. My Foolish Heart
4. Theme From M.A.S.H.
5. Knit For Mary F
6. Days Of Wine And Roses
7. Your Story
8. The Two Lonely People
9. My Romance

Disc-2
1. Tiffany
2. Polka Dots And Moonbeams
3. Like Someone In Love
4. Letter To Evan
5. Gary's Theme
6. Days Of Wine And Roses
7. I Do It For Your Love
8. My Romance

Disc-3
1. Re: Person I Knew
2. Tiffany
3. Knit For Mary F
4. Like Someone In Love
5. Your Story
6. Someday My Prince Will Come
7. I Do It For Your Love
8. My Romance

Disc-4
1. Re; Person I Knew
2. Tiffany
3. Polka Dots And Moonbeams
4. Theme From M.A.S.H.
5. Your Story
6. Like Someone In Love
7. Knit For Mary F
8. The Two Lonely People
9. My Romance

Disc-5
1. Up With The Lark
2. Morning Glory
3. Polka Dots And Moonbeams
4. Like Someone In Love
5. Turn Out The Stars
6. Your Story
7. Emily
8. I Do It For Your Love
9. My Romance

Disc-6
1. Re: Person I Knew
2. Tiffany
3. Knit For Mary F
4. My Foolish Heart
5. Who Can I Turn To
6. Emily
7. Laurie
8. You And The Night And The Music

Disc-7
1. Re: Person I Knew
2. Laurie
3. Bill's Hit Tune
4. The Two Lonely People
5. Theme From M.A.S.H.
6. My Foolish Heart
7. Days Of Wine And Roses
8. But Beautiful

Disc-8
1. Emily
2. Polka Dots And Moonbeams
3. Like Someone In Love
4. Your Story
5. Days Of Wine And Roses
6. Knit For Mary F
7. Who Can I Turn To
8. I Do It For Your Love
9. My Romance

本作のレビューに関しては下記の三枚の作品をごらんください。
『Consecration~The Last Disc-1』 『Consecration~The Last Disc-2』
『The Brilliant』
重複している曲は 「Knit For Mary F」 だけなので退屈もせず、
ふだん聴くのは、この三枚で じゅうぶんなのではないかと思います。



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Turn Out The Stars / Bill Evans

Bill Evans Turn Out The Stars Dreyfus 191063-2
☆☆☆☆☆(未聴)
『Turn Out The Stars』
Dreyfus Jazz 191 063-2 → FDM 36553-2
1980年8月2日 Ronnie Scott's Club, ロンドンにてライブ録音
Bill Evans(p) Marc Johnson(b) Joe LaBarbera(ds)


1. I Do It For Your Love
2. Turn Out The Stars
3. My Romance
4. Laurie
5. The Two Lonely People
6. Peau Douce
7. But Beautiful

本作の12日前に録られた前作 『Letter To Evan』 よりも、さらに激しい演奏が多いとか。
それもあってか、わたしは いまだに聴いてはいません。 死の44日前の演奏。
ジャケット上部の写真はエヴァンスの父、ハリー(シニア)。 エヴァンスの自殺した
兄と同じ名前です。

「Turn Out The Stars」 と 「Letter To Evan」 の二枚をカップリングしたコンプリートCD

Complete Live At Ronnie Scott's 1980 / Bill Evans
 Complete Live At Ronnie Scott's 1980 / Bill Evans

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Letter To Evan / Bill Evans

Bill Evans Letter To Evan
★★★★
『Letter To Evan』
Dreyfus Jazz 191 064-2 → FDM 36554-2
1980年7月21日 Ronnie Scott's Club, ロンドンにてライブ録音
Bill Evans(p) Marc Johnson(b) Joe LaBarbera(ds/except 7)


1. Emily
2. Days Of Wine And Roses
3. Knit For Mary
4. Like Someone In Love
5. Your Story
6. Stella By Starlight
7. My Man's Gone Now
8. Letter To Evan

ちなみにジャケット上部の写真は、愛息エヴァン。 現在は映画音楽の作曲家で 41歳です。
ただ、父親ビルの遺産を食い潰しているという噂があります。

いきなり演奏内容に関係のない話から入ってしまいました。
本作はロンドンにあるロニー・スコッツ・クラブで行われた二週間の公演のうち二日間で
録音された はじめの音源で、死の56日前のものです。
多くの曲は末期の特徴である、ものすごいドライブ感、どうだ これでもかというぐらいの
猛スピード! 「Days Of Wine And Roses」 など情緒の かけらもありません。 エヴァンス・
フリークしか手を出せない作品だと思います。 ジョー・ラバーベラが叩くドラミングが
ほんとうに けたたましい。
なので、静かな 「Your Story」 などは気が抜けたような演奏に聞こえてしまうのです。

その点、ドラムス抜きの 「My Man’s Gone Now」 はエヴァンスの幽玄で底知れない
美の世界に連れていかれそうになります。 途中のマークのベースソロ、ラファロだったら
どう弾いただろうかと想像してしまいました。 これがベストトラックです。
「Knit For Mary」 もベストトラックに近いかも・・・

「Letter To Evan」 と 「Turn Out The Stars」 の二枚をカップリングしたコンプリートCD

Complete Live At Ronnie Scott's 1980 / Bill Evans
 Complete Live At Ronnie Scott's 1980 / Bill Evans

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