Jazz Classic Audio Life

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Cattin' With Coltrane And Quinichette / John Coltrane And Paul Quinichette

Cattin With Coltrane And Quinichette Prestige PRLP 7158
★★★☆
『Cattin' With Coltrane And Quinichette』
Prestige PRLP 7158
1957年5月17日 録音
John Coltrane(ts/except 1-3, 6) Paul Quinichette(ts)
Mal Waldron(p) Julian Euell(b) Ed Thigpen(ds)


Side-1
1. Cattin'
2. Sunday
3. Exactly Like You
Side-2
1. Anatomy
2. Vodka

当日録音された他の曲で、収録しているCDもあります。
6. Tea for Two

結論から言いましょう。 この作品、両極にある二人の個性の ぶつかり合い? を愉しむ?
わたしは成功しているとは思えません。 硬軟対決の狙いは音楽として違和感があります。
プロデューサー兼社長のボブ・ワインストックの いつも通りの姑息さが ふんぷんの作品。

5曲中3曲をマルが提供している関係からか、マルのソロには すばらしいものがあります。
彼のブルース感覚は やはり特筆すべき才能だと思います。
この作品はジャズ喫茶店で聴くと、また味わいが変わって星4つ半ぐらいになるのかな。
余談ですが、トレーンとクィニシェットの写真の扱い方のデザイン(黒い部分)が下手。
もっと繊細に きめてほしかった。 そんなこんなで、わたしはセカンド盤(RVG手描き?)を
コピーも とらずヤフオクで 10数年前に 5,000円で手放してしまいました。



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Either Way / Zoot Sims And Al Cohn

Zoot Sims And Al Cohn Either Way Fred Miles Presents FM-1

Al Cohn And Zoot Sims Either Way Fred Miles Presents FM-1
★★★★☆
『Either Way』
Fred Miles Presents FM-1 → Teichiku Baybridge Records ULS-1686-B
1961年2月 録音
Al Cohn, Zoot Sims(ts) Mose Allison “Old Grand Happy”(p)
Bill Crow(b) Gus Johnson(ds) Cecil “Kid Haffey” Collier(vo/1-2, 1-3, 2-3)


Side-1
1. P-Town
2. I Like It Like That
3. Sweet Lorraine
4. Autumn Leaves
Side-2
1. The Thing
2. I'm Tellin' Ya
3. Nagasaki
4. Morning Fun

テイチク盤の解説で岩浪洋三氏が書いておられるので、その記述を参考にすると
“幻の名盤” ブームは本作邦盤が発売された1976年には すでに終わっていたようです。
わたしがジャズのレコードを買い始めたのが1968年ごろ。 雑誌スイングジャーナル社が
1974年4月に幻の名盤ばかりを掲載した増刊号を出したのですが、いま手元にありません。
ほんとうに、このブームは大はやりしたものです。 ジャズファンみんなが踊らされました。

その最右翼である本作はズートとアルの絶好調な快演が愉しめます。 わたしが好きなのは
「The Thing」 「I'm Tellin' Ya」 の二曲。 とくに後者の終盤での二人のバトルはすばらしい。
そしてラストに配された 「Morning Fun」 がベストトラックだと思います。
二人の、アイデアが溢れるブローイングセッション、糸を紡ぎ出すようなモーズ・アリソン。
ジャムセッション風の、味わい深い演奏です。

しかし このアルバムには美しいとはいえない、むしろダミ声に近いボーカルが三曲も
入っています。 多くの方は、これを高評価されているのですが、わたしには解せません。
星半分減です。 これに関してはフレッド・マイルスに苦言を呈したい思いです。

余談ですが、ジャケットのズートのシャツの襟に STEREO の表記がないモノラル盤が
存在するようです。 こちらの有名なブロガーが紹介されています。


Either Way / Zoot Sims And Al Cohn

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Empathy / Shelly Manne & Bill Evans

Bill Evans Empathy Verve V6-8497
★★★★☆
『Empathy』
Verve V/V6-8497
1962年8月14日 録音
Bill Evans (p) Monty Budwig (b) Shelly Manne (ds)

Side-1
1. The Washington Twist
2. Danny Boy
3. Let's Go Back To The Waltz
Side-2
1. With A Song In My Heart
2. Goodbye
3. I Believe In You

わたしはシェリー・マンのリーダー作を一枚も持っていません。
サイドマンとして もっぱら聴くのはウエスト・コースト作品ではなく
ビル・エヴァンスとの共演の2作です。 マンは これを聴いているだけで
並のドラマーでないことが はっきりわかります。
たとえば世評で こきおろされている 「The Washington Twist」 のエンディング近い
部分のマンの小気味良いドラミングは さすがだと思います。
同じことは 「Let's Go Back To The Waltz」 にも言えます。 アップテンポになってからの
わくわくするようなブラシさばきが見事です。 スネアとタムの響きがとてもいい。
うまく調整しているのですね。

※以上は 2011年6月11日の記述です。

いまは亡きジャズ評論家の YN氏が著書で本作のことをかなりこきおろしておられましたが
その評価を全面的に否定します。 とくに 「The Washington Twist」 を “笑うしかない曲”
と表現されていることは、まったくもって的を射ていません。 アレンジが お気に召さない
のでしょうが、わたしに言わせればエヴァンスの素養がこのユーモアになったのだと思う。
さらに 「With A Song In My Heart」 の “前衛ジャズごっこ” に至っては、高い才能の
レベルを誇る二人だからこそ、こういう表現になったのであって “前衛” とはいえません。

わたしが選ぶベストトラックは 「Let's Go Back To The Waltz」 で、テンポが自由というか
自在さが、ほんとうに見事です。 YN氏はその点も気に入らないようですが・・・
彼が推す 「I Believe In You」 もおもしろいアプローチで すばらしい演奏ではあります。

まぁ本作はエヴァンスもさることながら、マンのドラミングの上手さに “ハッ” とし、
すばらしいドラム演奏はジャズにとって重要なものだと思い知らされる作品なのでした。



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Nirvana / Herbie Mann & Bill Evans

Herbie Mann Bill Evans Nirvana Atlantic 1426
★★★★
『Nirvana』
Atlantic 1426 (monaural)
(1-1, 1-3, 2-1, 2-2)1961年12月8日 録音
(1-2, 2-3)1962年5月4日 録音
Herbie Mann(ft) Bill Evans(p) Chuck Israels(b) Paul Motian(ds)

Side-1
1. Nirvana
2. Gymnopedie
3. I Love You
Side-2
1. Willow Weep For Me
2. Lover Man
3. Cashmere

ビル・エヴァンスとしては盟友スコット・ラファロを失って5ヵ月と2日後に本作のうち4曲を
新しいベーシスト、チャック・イスラエルスを迎えて録音されました。
主役の相棒はハービー・マン。 なぜこのような共演を行ったのか? マンが望んだのか、
プロデューサーが企画したのか。

ぜんたいにはスローテンポな曲ばかり。 「Cashmere」 だけが ちょっとアップテンポです。
この曲、マンは自作にもかかわらず、アドリブをまるでフルートの初心者のように手探り
状態で進めていきます。 つづくチャックのベースも おっかなびっくり風。
まぁなんとも不思議な雰囲気を持った曲なのです。 しかし一聴の価値はあって、別の意味
でベストトラックです。 聴くのならモノラル盤、というのが もっぱらの評価です。



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Norman Granz' J.A.T.P. In Tokyo Live At The Nichigeki Theater 1953

J.A.T.P. In Tokyo Live At The Nichigeki Theater 1953
★★★★★
『Norman Granz' J.A.T.P. In Tokyo Live At The Nichigeki Theater 1953』
Verve → Polydor 2367 096~8 → Polydor MV-9061~3 → Victor VICJ-40110~11
1953年11月4日、7日、8日 日本劇場、東京にてライブ録音
(Side-1, Side-2)
Roy Eldridge, Charlie Shavers(tp) Bill Harris(tb)
Willie Smith, Benny Carter(as)
Ben Webster, Flip Phillips(ts) Herb Ellis(g)
Oscar Peterson(p) Ray Brown(b) J.C. Heard(ds)

(Side-3)
Oscar Peterson(p) Herb Ellis(g) Ray Brown(b)
(Side-4)
Benny Carter(as) Oscar Peterson(p) GeneKrupa(ds)
(Side-5, Side-6/1~3)
Ella Fitzgerald(vo) Raymond Tunia(p) Herb Ellis(g)
Ray Brown(b) J.C. Heard(ds)

(Side-6/4)
Ella Fitzgerald(vo)
Roy Eldridge, Charlie Shavers(tp) Bill Harris(tb)
Willie Smith, Benny Carter(as)
Ben Webster, Flip Phillips(ts) Herb Ellis(g)
Oscar Peterson(p) Ray Brown(b) J.C. Heard(ds)


Side-1
-Introduction by Norman Granz-
1 Jam Session Blues(→Tokyo Blues)
2 J.C. Heard Drum Solo(→Up)
Side-2
1 Cottontail
2 Ballad Medley
 The Nearness Of You-Someone To Watch Over Me-Flamingo
 -I Surrender Dear-Sweet And Lovely-Stardust-Embraceable You
Side-3
1 That Old Black Magic
2 Tenderly
3 Blues For Trio(→Sushi Blues)
4 Alone Together
5 Swingin' Till The Girls Come Home
Side-4
1 Indiana
2 Cocktails For Two
3 Don't Be That Way
4 Stompin' At The Savoy
Side-5
1 On The Sunny Side Of The Street
2 Body And Soul
3 Why Don't You Do Right
4 Oh, Lady Be Good
5 I Got It Bad And That Ain't Good
6 How High The Moon
Side-6
1 My Funny Valentine
2 Smooth Sailin'
3 Frim Fram Sauce
4 Perdido

1953年11月って、わたしは なにをしていただろう? もうすぐ4歳になるころなので
記憶はほとんどないといえます。 そしてわたしより一回り年上の歌手の美空ひばりさんや
江利チエミさん、雪村いずみさんらジャンケン娘の三人が このライブを聴いていたという
はなしがあります。 ひばりさんは11歳で、チエミさんと いずみさんは15歳で歌手デビュー。
三人ともジャズに目覚めていたので、このコンサートに出演しているエラを聴くために
16歳の彼女らは、まいにち(たぶん)通ったのでした。
残念ながら、ひばりさん(52歳没)とチエミさん(45歳没)は若くして亡くなられました。

さて、本作はジャズ・プロデューサーにしてノーグラン、ヴァーヴを設立したノーマン・
グランツの企画で はじまった Jazz At The Philharmonic(J.A.T.P.)が昭和28年に東京は
有楽町にあった日劇で行ったライブ公演から編集された初出3枚組の LPなのです。
日本では ようやくジャズが浸透しはじめてきた時期、この新しい音楽に目覚めた若者には
未知の魅力を秘めたすばらしい世界。 そこへ本場のミュージシャンが大挙してやってくる。
11月3日から10日まで日劇で6日間、大阪梅田劇場で2日間、連日連夜 公演をする。
これはもう聴くしかないでしょう!

肝心の演奏はというとメンバー全員がエキサイトの塊(かたまり)。 火を噴きそうな熱演。
息つく暇がない、とは こんな演奏をいうのでしょう。 聴き終えると心地よい運動をした
あとのような爽快感に包まれます。
録音は TBSが行ったので、モノーラルながら すばらしい音質で申しぶんありません。
60数年もまえの音とは とても思えないクリアでホール感にあふれた演奏が楽しめます。


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