Jazz Classic Audio Life

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Nirvana / Herbie Mann & Bill Evans

Herbie Mann Bill Evans Nirvana Atlantic 1426
★★★★
『Nirvana』
Atlantic 1426 (monaural)
(1-1, 1-3, 2-1, 2-2)1961年12月8日 録音
(1-2, 2-3)1962年5月4日 録音
Herbie Mann(ft) Bill Evans(p) Chuck Israels(b) Paul Motian(ds)

Side-1
1. Nirvana
2. Gymnopedie
3. I Love You
Side-2
1. Willow Weep For Me
2. Lover Man
3. Cashmere

ビル・エヴァンスとしては盟友スコット・ラファロを失って5ヵ月と2日後に本作のうち4曲を
新しいベーシスト、チャック・イスラエルスを迎えて録音されました。
主役の相棒はハービー・マン。 なぜこのような共演を行ったのか? マンが望んだのか、
プロデューサーが企画したのか。

ぜんたいにはスローテンポな曲ばかり。 「Cashmere」 だけが ちょっとアップテンポです。
この曲、マンは自作にもかかわらず、アドリブをまるでフルートの初心者のように手探り
状態で進めていきます。 つづくチャックのベースも おっかなびっくり風。
まぁなんとも不思議な雰囲気を持った曲なのです。 しかし一聴の価値はあって、別の意味
でベストトラックです。 聴くのならモノラル盤、というのが もっぱらの評価です。



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Norman Granz' J.A.T.P. In Tokyo Live At The Nichigeki Theater 1953

J.A.T.P. In Tokyo Live At The Nichigeki Theater 1953
★★★★★
『Norman Granz' J.A.T.P. In Tokyo Live At The Nichigeki Theater 1953』
Verve → Polydor 2367 096~8 → Polydor MV-9061~3 → Victor VICJ-40110~11
1953年11月4日、7日、8日 日本劇場、東京にてライブ録音
(Side-1, Side-2)
Roy Eldridge, Charlie Shavers(tp) Bill Harris(tb)
Willie Smith, Benny Carter(as)
Ben Webster, Flip Phillips(ts) Herb Ellis(g)
Oscar Peterson(p) Ray Brown(b) J.C. Heard(ds)

(Side-3)
Oscar Peterson(p) Herb Ellis(g) Ray Brown(b)
(Side-4)
Benny Carter(as) Oscar Peterson(p) GeneKrupa(ds)
(Side-5, Side-6/1~3)
Ella Fitzgerald(vo) Raymond Tunia(p) Herb Ellis(g)
Ray Brown(b) J.C. Heard(ds)

(Side-6/4)
Ella Fitzgerald(vo)
Roy Eldridge, Charlie Shavers(tp) Bill Harris(tb)
Willie Smith, Benny Carter(as)
Ben Webster, Flip Phillips(ts) Herb Ellis(g)
Oscar Peterson(p) Ray Brown(b) J.C. Heard(ds)


Side-1
-Introduction by Norman Granz-
1 Jam Session Blues(→Tokyo Blues)
2 J.C. Heard Drum Solo(→Up)
Side-2
1 Cottontail
2 Ballad Medley
 The Nearness Of You-Someone To Watch Over Me-Flamingo
 -I Surrender Dear-Sweet And Lovely-Stardust-Embraceable You
Side-3
1 That Old Black Magic
2 Tenderly
3 Blues For Trio(→Sushi Blues)
4 Alone Together
5 Swingin' Till The Girls Come Home
Side-4
1 Indiana
2 Cocktails For Two
3 Don't Be That Way
4 Stompin' At The Savoy
Side-5
1 On The Sunny Side Of The Street
2 Body And Soul
3 Why Don't You Do Right
4 Oh, Lady Be Good
5 I Got It Bad And That Ain't Good
6 How High The Moon
Side-6
1 My Funny Valentine
2 Smooth Sailin'
3 Frim Fram Sauce
4 Perdido

1953年11月って、わたしは なにをしていただろう? もうすぐ4歳になるころなので
記憶はほとんどないといえます。 そしてわたしより一回り年上の歌手の美空ひばりさんや
江利チエミさん、雪村いずみさんらジャンケン娘の三人が このライブを聴いていたという
はなしがあります。 ひばりさんは11歳で、チエミさんと いずみさんは15歳で歌手デビュー。
三人ともジャズに目覚めていたので、このコンサートに出演しているエラを聴くために
16歳の彼女らは、まいにち(たぶん)通ったのでした。
残念ながら、ひばりさん(52歳没)とチエミさん(45歳没)は若くして亡くなられました。

さて、本作はジャズ・プロデューサーにしてノーグラン、ヴァーヴを設立したノーマン・
グランツの企画で はじまった Jazz At The Philharmonic(J.A.T.P.)が昭和28年に東京は
有楽町にあった日劇で行ったライブ公演から編集された初出3枚組の LPなのです。
日本では ようやくジャズが浸透しはじめてきた時期、この新しい音楽に目覚めた若者には
未知の魅力を秘めたすばらしい世界。 そこへ本場のミュージシャンが大挙してやってくる。
11月3日から10日まで日劇で6日間、大阪梅田劇場で2日間、連日連夜 公演をする。
これはもう聴くしかないでしょう!

肝心の演奏はというとメンバー全員がエキサイトの塊(かたまり)。 火を噴きそうな熱演。
息つく暇がない、とは こんな演奏をいうのでしょう。 聴き終えると心地よい運動をした
あとのような爽快感に包まれます。
録音は TBSが行ったので、モノーラルながら すばらしい音質で申しぶんありません。
60数年もまえの音とは とても思えないクリアでホール感にあふれた演奏が楽しめます。


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Impulse! の佳作ジャケット

Impulse! LabelImpulse! ABC Label

1960年にクリード・テイラーが設立したABCパラマウント・レコードの子会社レーベル。
翌年テイラーがヴァーヴに移籍したので、ボブ・シールが代わってプロデューサーに就任。
トレーンの作品が多かったので、彼が亡くなった1967年からは急に衰退してしまいました。
1979年には MCAレコードに売却をします。 今回は初期の100番までの作品から選んだ
10選を ごらんいただきますが、当然のようにトレーンに偏ってしまいました。


Oliver Nelson The Blues And The Abstract Truth Impulse! A-5
『The Blues And The Abstract Truth / Oliver Nelson』 A-5
オリヴァー・ネルソンが1961年に作曲・アレンジを担当してリリースした、超意欲作。
自身を含むフロント四管、ビル・エヴァンスの参加が本作の肝だと思います。
掲載のジャケットはモノラル盤で通称カーテン、ステレオ盤はオリヴァーの横顔になって
いっきにアート性が なくなってしまいました。


John Coltrane Coltrane Impulse! A-21
『Coltrane / John Coltrane』 A-21
『Ballads』 の7ヵ月後に録音されたにもかかわらず、フリーに陥っていくのだなぁ、と
思わせるトレーンの晩年の傾向が窺えます。 しかしPete Turnerが撮ったジャケット写真は
とても美しく、飾りたくなります。 レギュラー・カルテットの代表作ではあるのでしょう。



John Coltrane Ballads Impulse! A-32
『Ballads / John Coltrane』 A-32
この作品はとても人気がある有名な一枚ですね。オープニングの 「Sai It」 はテレビなどの
CM によく使われています。 フランク・レッサーとジミー・マクヒューが創ったバラードの
傑作で、トレーン以上の名演を知りません。
信頼して参考にしている JAZZDISCO.org がベースをレジー・ワークマンと記す、
大きなミスを犯しています。
トレーンのカルテット作品で、わたしがいちばん好きな(ソプラノを吹かない)作品です。



Freddie Hubbard The Body The Soul Impulse! A-38
『The Body & The Soul / Freddie Hubbard』 A-38
ミュージシャンは なぜかこういったアレンジもののオーケストレーションをやりたがる。
わたしは この手の作品が苦手です。 彼がリーダーではありませんが、翌年に録音された

『Empyrean Isles』 や6年後の 『A Soul Experiment』 のほうが純粋に楽しめる作品です。
ジャケット写真、フレディの顔が ちょっとアップすぎませんか?



McCoy Tyner Nights Of Ballads Blues Impulse! A-39
『Nights Of Ballads & Blues / McCoy Tyner』 A-39
リーダー作の三作目。 聴きやすくて一生つきあえる名盤です。 にしては貧相なジャケット。
レコーディングの合間なのかラフなシャツ姿で さえない表情。 本作はジャケ買いしない、
しかし中身は充実した必聴の一枚なのです。 未聴の方は ぜひどうぞ。



John Coltrane And Johnny Hartman A-40
『John Coltrane And Johnny Hartman』 A-40
Joe Alperというカメラマンが二人の絶妙の瞬間(楽譜を見ている?)を捉えています。
言い古された表現ですが “光と影” のアートです。 若干コントラストが強いですが・・・
わたしは男性ボーカルが苦手で、ジョニー・ハートマンも その一人。 なので本作は未聴!



Freda Payne After The Lights Go Down Low And Much More !!! Impulse! A-53
『After The Lights Go Down Low And Much More !!! / Freda Payne』 A-53
フリーダ・ペインが弱冠二十歳のときに吹き込んだデビュー作品。 このジャケット写真も
Joe Alperが撮っています。 すごく自然で、素直な彼女の人柄が伝わってくる写真です。
映画にも何本か出演され、74歳の現在も活躍されているようです。



Yusef Lateef Live At Peps Impulse! A-69
『Live At Pep's / Yusef Lateef』 A-69
マルチプレイヤーのユセフ(ユーセフ)・ラティーフの1964年のライブ作品。
う~ん、聴くのがしんどいです。 でもジャケット写真は きれいです。
彼はテナー、フルートのほかオーボエなど六種類の楽器を操っています。



John Coltrane A Love Supreme Impulse! A-77
『A Love Supreme / John Coltrane』 A-77
“了承~解決~追求~詩篇” と、わたしのような凡人には及びもつかない 『至上の愛』。
本作のアナログ盤を買ってから、いったい何回ターンテーブルに載せただろう。
モダンジャズ史上最高傑作といわれる作品ですが、わたしには その価値がわかりません。
本作の録音から11ヵ月後の
『Meditations』 を最後にマッコイ・タイナーはトレーンと
袂を分かつのです。



John Coltrane Ascension Impulse! A-95
『Ascension / John Coltrane』 A-95
トレーンが死の ほぼ二年前に録音したフリー・ジャズ。“上昇” と名付けられた本作は
はじめ
エディションⅠ が収録されていましたが、トレーンの希望でエディションⅡ
差し替えられました。 現在のCDは両エディションが収録されています。
わたしは未聴ですが、一生聴くことはないと思います。


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Live In Belgium 1974 & But Beautiful / Bill Evans & Stan Getz

Bill Evans Stan Getz Live In Belgium 1974 Novadisc ND-2
★★★★★
『Live In Belgium 1974』
Novadisc ND-2
1974年8月16日 "Middelheim Jazz Festival", Antwerp, ベルギーにてライブ録音
Stan Getz(ts) Bill Evans(p)
Eddie Gomez(b/except 2-3) Marty Morell(ds/except 2-3)


Side-1
1. You And The Night And Music
2. But Beautiful
3. Emily
Side-2
1. Lover Man
2. Funkallero
3. The Peacocks



Bill Evans Stan Getz But Beautiful Milestone MCD-9249-2
★★★★★
『But Beautiful』
Milestone MCD-9249-2
1974年8月9日 "Singer Concertzaal", Laren, オランダにてライブ録音
Stan Getz(ts/except 09, 10) Bill Evans(p)
Eddie Gomez(b) Marty Morell(ds)


※ 『Live In Belgium 1974』 に下記の曲を追加
07. Grandfather's Waltz
08. Stan's Blues
09. See-Saw
10. The Two Lonely People

二公演をまとめた作品 『But Beautiful』 を元にして、話しをしていきたいと思います。
16日の 「The Peacocks」 が終わりスタン・ゲッツが “Happy Birthday Bill !” と叫び、
やおらテナーで 「Happy Birthday To You」 を吹き始める。 一週間前オランダのライブで
予定にない曲 「Stan's Blues」 をゲッツが演奏し始めたのでエヴァンスが機嫌を悪くして
序盤で演奏を やめてしまうという顛末があったので、一週間後のベルギーでのライブは
たまたまエヴァンスの 45回目の誕生日だったので、ゲッツが ご機嫌とりをしたのでしょう。
ほんのすこし年上とはいえ、カチンとくることは してはいけないという教訓ですね。

ベースとドラムスは違うのですが、彼らは 10年前にスタジオで共演しています。
レコーディングから 9年も経って発売された 『Stan Getz & Bill Evans』(Verve V6-8833)
です。 その作品と かぶっている二曲がベストトラックです。
「Grandfather's Waltz」 と 「Funkallero」 は実に すばらしい。
前者の作曲者、Lasse Farnlof は まったく知らないのですが、優雅なワルツがゲッツの
テナーと見事にマッチして、ゲッツの 『Sweet Rain』「Litha」 を思い浮かべるのです。
あくまでもイメージの話しですが・・・
後者はエヴァンスの荒々しい情感が作曲面に表現された稀有なジャズ・チューンだと
いえるでしょう。 使い古された ことばでいえば、アグレッシブでしょうか。

そのほかには 「But Beautiful」。 エヴァンスに続いてゲッツの最初の音が、ほんとうに
しびれます。 ゲッツのテナーはメーカーは知りませんが、ゲッツのためのテナーなんだな
と、感じるほどゲッツの分身なのです。
もう一曲ゲッツが よく演奏する 「The Peacocks」 も名曲名演です。 大人のための曲。
『Stan Getz & Bill Evans』 とともに二人の邂逅を楽しむ、愛すべき作品です。


But Beautiful / Bill Evans & Stan Getz
 But Beautiful / Bill Evans & Stan Getz

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The Last Concert The Modern Jazz Quartet

The Last Concert The Modern Jazz Quartet Atlantic SD 2-909
★★★★★
『The Last Concert The Modern Jazz Quartet』
Atlantic SD 2-909
1974年11月25日 Avery Fisher Hall, ニューヨークにてライブ録音
Milt Jackson(vib) John Lewis(p)
Percy Heath(b) Connie Kay(ds)


Side-1
1. Softly As In A Morning Sunrise
2. The Cylinder
3. Summertime
4. Trav'lin'
Side-2
1. Blues In A Minor
2. One Never Knows
3. Bags' Groove
Side-3
1. Confirmation
2. 'Round Midnight
3. Night In Tunisia
4. The Golden Striker
Side-4
1. Skating In Central Park
2. Django
3. What's New?

コンプリート版CDに収録されている当日演奏した他の曲
15. Really True Blues
16. Tears From The Children
17. Blues In H
18. England’s Carol
19. The Legendary Profile
20. Concierto de Aranjuez
21. The Jasmin Tree
22. In Memoriam

1974年11月25日、ニューヨークはリンカーン・センター・プラザにあるエイヴリー・
フィッシャー・ホールにおいて 22年の歴史を誇るモダン・ジャズ・カルテットの最後の
ライブ演奏会が行われました。 ミルト・ジャクソンとパーシー・ヒースが、ともに51歳、
ジョン・ルイス54歳、コニー・ケイが もっとも若く47歳でした。
ミルト・ジャクソンが退団したために解散に至ったのです。 ですが、1981年10月に
日本武道館で再結成ライブを行いました。

彼らのライブは、はっきりいって どれもこれも変わりばえしません。 『European Concert』、
『Reunion At Budokan 1981』 もプログラムは ほぼ同じ。しかし なぜか聴き入ってしまう。
わたしはミルト・ジャクソンが大好きで、彼のヴァイヴを こよなく愛する人なのです。
それに比べてジョン・ルイスは、とくにMJQでのルイスは あまり好きにはなれないのです。
だから いつも耳はヴァイヴのソロに集中しているのです。

The Modern Jazz Quartet The Last Concert Atlantic SD 2-909-2
ジャケット裏はメンバー四人が演奏している写真

曲ごとに云々というのは野暮なことで、彼らの円熟した芸術を味わいましょう。 こういう
正統派(タキシードと蝶タイが似合う)のジャズは、ジャズ喫茶店で聴くのが理想なのです。
むかし “バンビ” という名のジャズ喫茶店があって、角砂糖を一個は入れないと飲めない
濃い目のコーヒーを飲みながら聴く、そんな楽しみ方を もういちど してみたいものです。

ちなみにコンプリート版CDは当日の演奏順に曲を並べているのですが、これが あまり
よくないのですね。 オリジナル二枚組LPどおりに聴くことを おすすめします。
15から 22の曲はボーナストラックのつもりで、別物と思って聴いてください。


The Last Concert Vol.1 / The Modern Jazz Quartet
 The Last Concert Vol.1 / The Modern Jazz Quartet

The Last Concert Vol.2 / The Modern Jazz Quartet
 The Last Concert Vol.2 / The Modern Jazz Quartet

The Last Concert Complete / The Modern Jazz Quartet
 The Last Concert Complete / The Modern Jazz Quartet

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