Jazz Classic Audio Life

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Alone, Alone And Alone / Terumasa Hino

Terumasa Hino Alone,Alone And Alone takt JAZZ 13
★★★★★
『Alone, Alone And Alone』
takt JAZZ 13 → takt Jazz XMS 10023-CT
1967年11月16日、17日 テイチク会館スタジオにて録音
Terumasa Hino(tp)
Yuji Ohno(p) Kunimitsu Inaba(b) Motohiko Hino(ds)


Side-1
1. Soulful
2. Alone, Alone And Alone
Side-2
1. Summertime
2. Downswing
3. B-Lunch

日野皓正は 25歳になったばかり。 弟で天才の日野元彦は 21歳(惜しくも 53歳で早世)。
ピアノの大野雄二は 26歳。 かっこいいベースを弾く稲葉国光は 33歳。
タイトル曲 「Alone, Alone And Alone」 が三度目にして初めて国内で録音されたのが本作。
そして日本でのデビュー作。 1965年にベルリンで録音された 『SAKURA SAKURA』
Saba レーベルから出たもので 「Alone, Alone And Alone」 の二度目の録音を収録。
一度目はブルー・ミッチェルが 1965年7月に録音した 『Down With It !』 に収録。
いい曲ですねぇ。 何度聴いても飽きません。 本場アメリカのジャズメンが聴きほれるほど
ですから本物のバラードです。

オリジナル盤で A面の一曲目に配されている 「Soulful」 はアグレッシブで日本人らしく
ない曲調です。 本作 5曲中 4曲を自身が作曲し、白木秀雄氏から独立して意欲満々の
作品だったのです。 ただ、わたしが思うベストトラックはスタンダードの 「Summertime」。
アレンジがクールで都会的でスマートで かっこいい。 とにかく このころのヒノテル氏は
かっこよさが身上でした。 1970年に Canyon Records に移籍したころから あまり感心
できなくなりました。 やはり takt 時代がキラリ光っていて良かったのです。

下のジャケット写真は、タクト電機株式会社と日本コロムビアが業務提携し、1970年に
再発売したときのもの(takt Jazz XMS 10023-CT)です。 これはこれで いい雰囲気です。
タイトル曲が A面一曲目に配されました。

Terumasa Hino  Alone,alone and alone takt Jazz XMS 10023

Alone, Alone And Alone / Terumasa Hino
 Alone, Alone And Alone / Terumasa Hino

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Dear Old Stockholm / Eddie Higgins

Eddie Higgins Dear Old Stockholm
★★★★★
『Dear Old Stockholm』
Venus TKJV 19108
2002年9月24日、25日 録音
Eddie Higgins(p) Jay Leonhart(b) Joe Ascione(ds)

Side-1
1. Moonlight Becomes You
2. I Remember Clifford
3. Nardis
4. If You Could See Me Now
Side-2
1. Dear Old Stockholm
2. We Will Be Together Again
3. More Than You Know
4. Over The Rainbow



Eddie Higgins Dear Old Stockholm Vol.2
★★★★★
『Dear Old Stockholm Vol.2』
Venus TKJV 19109
2002年9月24日、25日 録音
Eddie Higgins(p) Jay Leonhart(b) Joe Ascione(ds)

Side-1
1. You And The Night And The Music
2. Witchcraft
3. The Peacocks
Side-2
1. Again
2. Blame It On My Youth
3. Stella By Starlight
4. It Never Entered My Mind

きょうは四の五の述べません。 ジャズ界を揺るがすような話題盤ではないし、もちろん
革新的な盤でもありません。
1958年に Replica レーベルから 『The Ed Higgins Trio』 をリリース。 ヒギンズ26歳。
初リーダーアルバムから39年経ち、Venus レーベルに続々とレコーディングを敢行。
亡くなる 9ヵ月25日前までに 25枚も同レーベルに録音しています。

さて、本作はヒギンズが 70歳のときに録音したスタンダード集二枚。
日ごろの世間の憂さを忘れて、心を無にして聴きましょう。 ピアノ・トリオの世界に
どっぷりと浸りましょう。 美しいジャケットを手にとりながら、ちびりちびりと
オン・ザ・ロックスを愉しむ。 至福の時間です。


Dear Old Stockholm & Bewitched / Billy Higgins
Dear Old Stockholm & Bewitched / Billy Higgins

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スコット・ハミルトンのすばらしい初リーダー作

Scott Hamilton Is A Good Wind Who Is Blowing Us No Ill Concord CJ-42
★★★★★
『Scott Hamilton Is A Good Wind Who Is Blowing Us No Ill』
Concord CJ-42
1977年 録音
Bill Berry(tp/except 1-1) Scott Hamilton(ts)
Nat Pierce(p) Monty Budwig(b) Jake Hanna(ds)


Side-1
1. That's All
2. Indiana
3. Stuffy
4. Exactly Like You
Side-2
1. Ill Wind
2. Broadway
3. Blue Room
4. Sometimes I'm Happy

本作が発売されたとき、世のジャズ界はフュージョンに全面的に席巻されていました。
そこへ先祖返りしたようなスイング感たっぷりのハミルトンが出現したものだから狂喜!
しばらくは このレコードを指を鳴らし脚でテンポをとりながら聴き、話題にし、レコード
レビューを読み漁ったものです。

聴いていると自然に体がリズミックに揺れ、ジャズって愉しいなぁと思うのです。
全曲いいのですが、ベストトラックは 「Indiana」。 躍動感が はんぱなくすばらしい。
録音当時ハミルトンは弱冠 22歳。 ビル・ベリーは 46歳、ナット・ピアースは 52歳、
モンティ・バドウィッグは 50歳、ジェイク・ハンナは 46歳。 全員親父のような年齢。
演奏から想像するに、共演メンバーはハミルトンの力を うまく引き出してくれている、
という感じ。 アットホームな いい雰囲気が感じられます。

共演者のなかではナット・ピアースのピアノが断然光っています。 そしてコンコードの
録音の良さ(録音はフィル・エドワーズ)、カール・E・ジェファーソンのプロデュースも
完璧。 唯一ジャケットだけは いただけない。 コンコードには こんな逸品がいっぱい
あるのです。


Scott Hamilton Is A Good Wind Who Is Blowing Us No Ill

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不思議な魅力がある二枚

Jutta Hipp At The Hickory House vol.1 Blue Note BLP 1515
★★★★★
『Jutta Hipp At The Hickory House Vol.1』
Blue Note BLP 1515 → King K18P-9228

Side-1
1.
Take Me In Your Arms
2. Dear Old Stockholm
3.
Billie's Bounce
4. I'll Remember April
5. Lady Bird
Side-2
1. Mad About The Boy
2. Ain't Misbehavin'
3.
These Foolish Things
4. Jeepers Creepers
5. The Moon Was Yellow



Jutta Hipp At The Hickory House vol.2 Blue Note BLP 1516
★★★★★
『Jutta Hipp At The Hickory House Vol.2』
Blue Note BLP 1516 → King K18P-9229

Side-1
1. Gone With The Wind
2.
After Hours
3. The Squirrel
4. We'll Be Together Again
5. Horacio
Side-2
1. I Married An Angel
2. Moonlight In Vermont
3. Star Eyes
4. If I Had You
5. My Heart Stood Still


1956年4月5日 Hickory House, ニューヨークにてライブ録音
Jutta Hipp(p) Peter Ind(b) Ed Thigpen(ds)

なんと言おうか、不思議な魅力を持った二枚のアルバムなのです。
ユタはドイツに生まれ、10代のころはグラフィックデザインを学び、第二次大戦後の
20代後半には自身のクインテットで演奏活動をし、録音も行っています。
そして 30歳でアメリカに移住。 ジャズ評論家のレナード・フェザーの口添えで
ブルーノートと契約する。 そのブルーノートの人気盤にズートと共演した作品も
ありますが、やはり彼女の神髄が 20曲も聴けるトリオの本作は すばらしい出来だと
思います。

もうひとつの魅力はベースのピーター・インド。 骨太の、腹に響くプレイが堪りません。
ユタのプレイは、はじめは硬さが感じられるのですが、曲を追うごとにリラックスし、
「After Hours」 になるころには、ブルースの魅力いっぱいに好演しています。
つづく 「We'll Be Together Again」 では、女性らしいリリシズムにあふれたタッチで
見事なバラードに仕上げているのです。 これがベストトラックでしょう。
「If I Had You」 のインドのテーマとソロは、かわった趣向で おおいに楽しめます。

先述のズートとの作品を残し、ユタは突然引退してしまいます。 このトリオ盤を
聴くにつれ、もっとトリオ作品を録音してくれていたらと、切に思うのです。
ということで、ユタの録音自体が希少ということも含めて星 5つとしました。

余談ですが、ヒッコリー・ハウスの客は(ビル・エヴァンスのヴィレッジ・ヴァンガード
の やかましい客とは違い)おとなしく静かに聴いているのですね。


Jutta Hipp At The Hickory House Vol.1
 Jutta Hipp At The Hickory House Vol.1

Jutta Hipp At The Hickory House Vol.2
 Jutta Hipp At The Hickory House Vol.2

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遠いむかしを思い出す

Freddie Hubbard Open Sesame Blue Note BST 84040
★★★★☆
『Open Sesame』
Blue Note BST 84080 → King GXK-8022
1960年6月19日 録音
Freddie Hubbard(tp) Tina Brooks(ts)
McCoy Tyner(p) Sam Jones(b) Clifford Jarvis(ds)


Side-1
1.
Open Sesame
2. But Beautiful
3. Gypsy Blue
Side-2
1.
All Or Nothing At All
2. One Mint Julep
3. Hub's Nub

20歳のころ、ジャズ喫茶店で リクエストしていたのを昨日のように思い出します。
本作が録音されて10年も経っていないころです。
ちょっとエキゾチックなテーマのタイトル曲に聴き惚れ、2曲目の 「But Beautiful」 が
流れると、いつも違和感を覚えていました。 オリジナルとスタンダードのギャップを。
なぜこのような構成にするのか? オリジナル一辺倒では売れ行きに自信がないのか。

まぁいいか。 フレディの鋭いトランペットの音の洪水に身をまかせれば、それで幸せ。
というわけで、ベストトラックは全員が好調な 「All Or Nothing At All」 できまり。
フレディと当時カッコよかった日野皓正氏が好きで、トランペットを買ってしまった
若い わたしが紫煙たちこめるジャズ喫茶店の片隅に いたのでした。


Open Sesame+2 / Freddie Hubbard
  Open Sesame+2 / Freddie Hubbard

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