Jazz Classic Audio Life

ジャズ、クラシック、オーディオの想いを日々綴ります。   ブログ内で お探しのキーワードを右の枠に入力して GO ⇒

Swing Journal Jazz Workshop 1 Terumasa Hino Concert / Terumasa Hino

Terumasa Hino Swing Journal Jazz Workshop 1 takt XMS-10016-CT
★★★☆
『Swing Journal Jazz Workshop 1 Terumasa Hino Concert』
takt Jazz XMS-10016-CT
1968年11月22日 銀座ヤマハホールにてライブ録音
(1-1)Terumasa Hino(tp) Takeru Muraoka(ts)
Hiromasa Suzuki(p) Kunimitsu Inaba(b) Motohiko Hino(ds)
(1-2, Side-2)Terumasa Hino(tp) Takeru Muraoka(ts)
Hiromasa Suzuki(p) Kunimitsu Inaba(b) Motohiko Hino(ds)
Koji Hatori, Tetsuo Fushimi(tp) Hiroshi Suzuki, Yasushi Ichiura(tb)
Shigeo Suzuki(as) Shunzou Sunahara(brs) Kiyoshi Sugimoto(g)


Side-1
1. The Shadow Of Your Smile
2. Night Dreamer
Side-2
1. Slobber

先日(2017年4月8日)大阪はシンフォニー・ホールにて日本のクラリネット・ジャズ界の
大御所である北村英治さんのバースデー・コンサートを聴きに行ってきました。
当日は北村さんの88歳の誕生日で、いわゆる米寿(実際は数え年で祝うのが通例)という
記念すべきコンサートでした。 ちなみにお釈迦様の誕生日でもあります。 灌仏会といって
俗にいう “花まつり” の日なのです。
そんなことはさておき88歳とはとても思えない元気さで見事な演奏っぷりに感心しました。
ゲストで出演された後輩の谷口英治さん(cl)も むちゃくちゃ お上手で、すばらしかった。

で、本題の日野皓正氏もゲストで出られたのですが、これがいけなかった。 74歳になられた
ヒノテルさんなのですが、1960年代の魅力はなく、メロディも崩しすぎてハイノートを連発。
なぜ北村さんが共演者に呼ばれたのか(旧いつきあいだからとか)理解に苦しみました。

ヒノテルさんが白木秀雄クインテットで頭角を現した1960年代半ばから1960年代末までの
数年間を知る者にとって、70年代初頭、CANYON レーベルに移ってからの 『Peace & Love』
や 『A Part』 は、ヒノテルさんも ついにこんな路線を歩み始めたか、と思ったものです。
本作は takt Jazz 100000番シリーズの16作目に当たり、ヒノテルさんの三作目。
彼が録音に参加したのは下記の作品で、名作ぞろいです。(他にもう一作あります)

XMS-10001 『Feelin' Good』
XMS-10011 『Hino=Kikuchi Quintet』
XMS-10016 本作
XMS-10018 『Swing Journal Jazz Workshop 2 Sadao Watanabe Dedicated
      To CharlieParker』 *渡辺貞夫氏名義
XMS-10020 『Hi-Nology』
XMS-10023 『Alone, Alone And Alone』(JAZZ-13)
XMS-10025 『Into The Heaven』
XMS-10027 『Alone Together』

こういった作品群のなかで、本作はジャズ・ワークショップとしてのライブ音源。
ちょっと質が落ちる演奏となっていて、名録音家といわれる菅野沖彦氏の録音が冴えない。
悪いことばっかり書いてしまいましたが、「The Shadow Of Your Smile」 はそれなりに
聴きごたえがあるバラードの名曲なので、じっくり楽しんでください。

日野皓正Swing Journal Jazz Workshop 2

ジャケット裏の写真、マウスピース Jet Tone 6B を装着した かっこいいヒノテルさん。



よろしければクリックを

スポンサーサイト

Alone, Alone And Alone / Terumasa Hino

Terumasa Hino Alone,Alone And Alone takt JAZZ 13
★★★★★
『Alone, Alone And Alone』
takt JAZZ 13 → takt Jazz XMS 10023-CT
1967年11月16日、17日 テイチク会館スタジオにて録音
Terumasa Hino(tp)
Yuji Ohno(p) Kunimitsu Inaba(b) Motohiko Hino(ds)


Side-1
1. Soulful
2. Alone, Alone And Alone
Side-2
1. Summertime
2. Downswing
3. B-Lunch

日野皓正は 25歳になったばかり。 弟で天才の日野元彦は 21歳(惜しくも 53歳で早世)。
ピアノの大野雄二は 26歳。 かっこいいベースを弾く稲葉国光は 33歳。
タイトル曲 「Alone, Alone And Alone」 が三度目にして初めて国内で録音されたのが本作。
そして日本でのデビュー作。 1965年にベルリンで録音された 『SAKURA SAKURA』
Saba レーベルから出たもので 「Alone, Alone And Alone」 の二度目の録音を収録。
一度目はブルー・ミッチェルが 1965年7月に録音した 『Down With It !』 に収録。
いい曲ですねぇ。 何度聴いても飽きません。 本場アメリカのジャズメンが聴きほれるほど
ですから本物のバラードです。

オリジナル盤で A面の一曲目に配されている 「Soulful」 はアグレッシブで日本人らしく
ない曲調です。 本作 5曲中 4曲を自身が作曲し、白木秀雄氏から独立して意欲満々の
作品だったのです。 ただ、わたしが思うベストトラックはスタンダードの 「Summertime」。
アレンジがクールで都会的でスマートで かっこいい。 とにかく このころのヒノテル氏は
かっこよさが身上でした。 1970年に Canyon Records に移籍したころから あまり感心
できなくなりました。 やはり takt 時代がキラリ光っていて良かったのです。

下のジャケット写真は、タクト電機株式会社と日本コロムビアが業務提携し、1970年に
再発売したときのもの(takt Jazz XMS 10023-CT)です。 これはこれで いい雰囲気です。
タイトル曲が A面一曲目に配されました。

Terumasa Hino  Alone,alone and alone takt Jazz XMS 10023

Alone, Alone And Alone / Terumasa Hino
 Alone, Alone And Alone / Terumasa Hino

よろしければクリックを

Dear Old Stockholm / Eddie Higgins

Eddie Higgins Dear Old Stockholm
★★★★★
『Dear Old Stockholm』
Venus TKJV 19108
2002年9月24日、25日 録音
Eddie Higgins(p) Jay Leonhart(b) Joe Ascione(ds)

Side-1
1. Moonlight Becomes You
2. I Remember Clifford
3. Nardis
4. If You Could See Me Now
Side-2
1. Dear Old Stockholm
2. We Will Be Together Again
3. More Than You Know
4. Over The Rainbow



Eddie Higgins Dear Old Stockholm Vol.2
★★★★★
『Dear Old Stockholm Vol.2』
Venus TKJV 19109
2002年9月24日、25日 録音
Eddie Higgins(p) Jay Leonhart(b) Joe Ascione(ds)

Side-1
1. You And The Night And The Music
2. Witchcraft
3. The Peacocks
Side-2
1. Again
2. Blame It On My Youth
3. Stella By Starlight
4. It Never Entered My Mind

きょうは四の五の述べません。 ジャズ界を揺るがすような話題盤ではないし、もちろん
革新的な盤でもありません。
1958年に Replica レーベルから 『The Ed Higgins Trio』 をリリース。 ヒギンズ26歳。
初リーダーアルバムから39年経ち、Venus レーベルに続々とレコーディングを敢行。
亡くなる 9ヵ月25日前までに 25枚も同レーベルに録音しています。

さて、本作はヒギンズが 70歳のときに録音したスタンダード集二枚。
日ごろの世間の憂さを忘れて、心を無にして聴きましょう。 ピアノ・トリオの世界に
どっぷりと浸りましょう。 美しいジャケットを手にとりながら、ちびりちびりと
オン・ザ・ロックスを愉しむ。 至福の時間です。


Dear Old Stockholm & Bewitched / Billy Higgins
Dear Old Stockholm & Bewitched / Billy Higgins

よろしければクリックを

スコット・ハミルトンのすばらしい初リーダー作

Scott Hamilton Is A Good Wind Who Is Blowing Us No Ill Concord CJ-42
★★★★★
『Scott Hamilton Is A Good Wind Who Is Blowing Us No Ill』
Concord CJ-42
1977年 録音
Bill Berry(tp/except 1-1) Scott Hamilton(ts)
Nat Pierce(p) Monty Budwig(b) Jake Hanna(ds)


Side-1
1. That's All
2. Indiana
3. Stuffy
4. Exactly Like You
Side-2
1. Ill Wind
2. Broadway
3. Blue Room
4. Sometimes I'm Happy

本作が発売されたとき、世のジャズ界はフュージョンに全面的に席巻されていました。
そこへ先祖返りしたようなスイング感たっぷりのハミルトンが出現したものだから狂喜!
しばらくは このレコードを指を鳴らし脚でテンポをとりながら聴き、話題にし、レコード
レビューを読み漁ったものです。

聴いていると自然に体がリズミックに揺れ、ジャズって愉しいなぁと思うのです。
全曲いいのですが、ベストトラックは 「Indiana」。 躍動感が はんぱなくすばらしい。
録音当時ハミルトンは弱冠 22歳。 ビル・ベリーは 46歳、ナット・ピアースは 52歳、
モンティ・バドウィッグは 50歳、ジェイク・ハンナは 46歳。 全員親父のような年齢。
演奏から想像するに、共演メンバーはハミルトンの力を うまく引き出してくれている、
という感じ。 アットホームな いい雰囲気が感じられます。

共演者のなかではナット・ピアースのピアノが断然光っています。 そしてコンコードの
録音の良さ(録音はフィル・エドワーズ)、カール・E・ジェファーソンのプロデュースも
完璧。 唯一ジャケットだけは いただけない。 コンコードには こんな逸品がいっぱい
あるのです。


Scott Hamilton Is A Good Wind Who Is Blowing Us No Ill

よろしければクリックを

不思議な魅力がある二枚

Jutta Hipp At The Hickory House vol.1 Blue Note BLP 1515
★★★★★
『Jutta Hipp At The Hickory House Vol.1』
Blue Note BLP 1515 → King K18P-9228

Side-1
1.
Take Me In Your Arms
2. Dear Old Stockholm
3.
Billie's Bounce
4. I'll Remember April
5. Lady Bird
Side-2
1. Mad About The Boy
2. Ain't Misbehavin'
3.
These Foolish Things
4. Jeepers Creepers
5. The Moon Was Yellow



Jutta Hipp At The Hickory House vol.2 Blue Note BLP 1516
★★★★★
『Jutta Hipp At The Hickory House Vol.2』
Blue Note BLP 1516 → King K18P-9229

Side-1
1. Gone With The Wind
2.
After Hours
3. The Squirrel
4. We'll Be Together Again
5. Horacio
Side-2
1. I Married An Angel
2. Moonlight In Vermont
3. Star Eyes
4. If I Had You
5. My Heart Stood Still


1956年4月5日 Hickory House, ニューヨークにてライブ録音
Jutta Hipp(p) Peter Ind(b) Ed Thigpen(ds)

なんと言おうか、不思議な魅力を持った二枚のアルバムなのです。
ユタはドイツに生まれ、10代のころはグラフィックデザインを学び、第二次大戦後の
20代後半には自身のクインテットで演奏活動をし、録音も行っています。
そして 30歳でアメリカに移住。 ジャズ評論家のレナード・フェザーの口添えで
ブルーノートと契約する。 そのブルーノートの人気盤にズートと共演した作品も
ありますが、やはり彼女の神髄が 20曲も聴けるトリオの本作は すばらしい出来だと
思います。

もうひとつの魅力はベースのピーター・インド。 骨太の、腹に響くプレイが堪りません。
ユタのプレイは、はじめは硬さが感じられるのですが、曲を追うごとにリラックスし、
「After Hours」 になるころには、ブルースの魅力いっぱいに好演しています。
つづく 「We'll Be Together Again」 では、女性らしいリリシズムにあふれたタッチで
見事なバラードに仕上げているのです。 これがベストトラックでしょう。
「If I Had You」 のインドのテーマとソロは、かわった趣向で おおいに楽しめます。

先述のズートとの作品を残し、ユタは突然引退してしまいます。 このトリオ盤を
聴くにつれ、もっとトリオ作品を録音してくれていたらと、切に思うのです。
ということで、ユタの録音自体が希少ということも含めて星 5つとしました。

余談ですが、ヒッコリー・ハウスの客は(ビル・エヴァンスのヴィレッジ・ヴァンガード
の やかましい客とは違い)おとなしく静かに聴いているのですね。


Jutta Hipp At The Hickory House Vol.1
 Jutta Hipp At The Hickory House Vol.1

Jutta Hipp At The Hickory House Vol.2
 Jutta Hipp At The Hickory House Vol.2

↓よろしければクリックを↓