02
2017
★★★★☆ 『The Tokyo Concert』 FM Tokyo 1978年12月12日 日本武道館にてライブ録音Keith Jarrett(p) 1. Part Ⅰ 2. Part Ⅱ 3. My Song いまからほぼ39年前、キースの日本における11 回目のソロ・コンサートの もようです。 1978年という年は、キースは日本でこの一回 しかソロライブを行っていません。 前年は 8 回も行っているのに。 そしてこの演奏、レコード化されていません。 なぜだろう? 演奏は いつものとおり、左手で繰り出すリズミックなラインの、永遠なる繰り返しの上に 右手でソロを紡いでいく、というキースの芸術世界。 前回の 『サンベア・コンサート』 の ところでも、つい書いてしまったのですが、少々食傷気味かも。 「Part Ⅰ」 は42分あまり、「Part Ⅱ」 も30分あまり。 この演奏スタイルだと、せいぜい 10数分が いいところではないか。 その点、「My Song」 は楽しく聴ける。 ソプラノ・サックスが入らないのも すがすがしくて いいものです。 7分30秒が ちっとも長く感じない。 やはり稀代の名曲だからでしょう! ※写真は当日のパンフレット表紙です。 ⇩ よろしければクリックを
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25
2017
★★★★☆ 『Sun Bear Concerts』 ECM 1100(LP)→ ECM 1100 843 028-2(CD)Keith Jarrett(p) 1976年11月5日 京都会館ホールにてライブ録音 Side-1 PART Ⅰa Side-2 PART Ⅰb Side-3 PART Ⅱa Side-4 PART Ⅱb 1976年11月8日 大阪産経ホールにてライブ録音 Side-1 PART Ⅰa Side-2 PART Ⅰb Side-3 PART Ⅱa Side-4 PART Ⅱb 1976年11月12日 愛知文化講堂にてライブ録音 Side-1 PART Ⅰa Side-2 PART Ⅰb Side-3 PART Ⅱa Side-4 PART Ⅱb 1976年11月14日 東京中野サンプラザホールにてライブ録音 Side-1 PART Ⅰa Side-2 PART Ⅰb Side-3 PART Ⅱa Side-4 PART Ⅱb 1976年11月18日 札幌厚生年金ホールにてライブ録音 Side-1 PART Ⅰa Side-2 PART Ⅰb Side-3 PART Ⅱa Side-4 PART Ⅱb Encores(CD) 1. Sapporo 2. Tokyo 3. Nagoya いまさらですが、キース・ジャレットの 『サンベア・コンサート』 の ご紹介です。 キースの このときの来日公演は、ほかに福岡と横浜を訪れて、合計 7公演を行っています。 録音はいまから41年前、リリースは39年前。 そんなに むかしのことだったのですねぇ。 LPでは10枚組の重量級大作。 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集でもあるまいに! 1989年になって6枚組CDでリリース。 三か所でのアンコール曲をボーナスにして発売。 内容についてはキース独自の音楽芸術世界。 ファンなら必聴の作品でしょう。 とはいえブロガーのなかには、求めることを薦めない記述も多いのは事実です。 そこで わたしは 『ケルン・コンサート』 に軍配を挙げます。 ⇩ よろしければクリックを
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27
2017
★★★★☆ 『Creation』 ECM 2450 (9)2014年4月30日 オーチャードホール, 東京にてライブ録音 (6)2014年5月6日 オーチャードホール, 東京にてライブ録音 (2, 5)2014年5月9日 紀尾井ホール, 東京にてライブ録音 (1)2014年6月25日 Roy Thomson Hall, トロントにてライブ録音 (3)2014年7月4日 Salle Pleyel, パリにてライブ録音 (4, 7, 8)2014年7月11日 Auditorium Parco della Musica, ローマにてライブ録音Keith Jarrett(p) 1. Part Ⅰ 2. Part Ⅱ 3. Part Ⅲ 4. Part Ⅳ 5. Part Ⅴ 6. Part Ⅵ 7. Part Ⅶ 8. Part Ⅷ 9. Part Ⅸ 雅子妃殿下も熱烈なキースのファンであられ、1996年のオーチャードホールのライブには 足を運ばれたとか。 いまやキースは神の領域に入ったかのようなミュージシャンのひとり。 リリースするCDはすべて話題作になり、世界各国で注目を集めています。 本作のローマでの公演時で彼は69歳。 やはり演奏には年齢を重ねた悟りのようなものが 表現されています。 わたしは彼のいちばんの魅力はジャズトリオのプレイだと確信している人間なのです。 いまのところ(2017年8月現在)8年間もトリオ盤が録音されていません。 72歳になられたいま、トリオ、それもモダンジャズを録音してもらいたいものです。 本作のなかでは 「Part Ⅴ」 と 「Part Ⅵ」 が好きでくりかえし聴いています。 ⇩ よろしければクリックを
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15
2016
★★★★☆ 『Osaka Concert Vol.1』 Steeplechase SCS-1271 → SCCD-3127101. Subway Blues 02. Flight To Jordan 03. Lady Dingbat 04. Night Train From Snekkersten 05. Hymn To Peace 06. Embraceable You 07. W'utless 08. Scotch Blues 09. Jordu ★★★★☆ 『Osaka Concert Vol.2』 Steeplechase SCS-1272 → SCCD-3127201. Two Loves 02. In My Solitude 03. No Problem 04. There's A Star For You 05. Misty Thursday 06. Cold Bordeaux Blues 07. Lady Linda 08. Forecast 09. Cherokee 10. Jordu 11. Flight To Japan 1976年9月22日 大阪サンケイホールにてライブ録音Duke Jordan(p) Wilbur Little(b) Roy Haynes(ds) 「Embraceable You」 「In My Solitude」 「Cherokee」 の三曲を除いて他の演奏曲は すべてジョーダンのオリジナル曲。 彼の作曲能力の高さが うかがえる作品になっています。 ジョーダンは、この 1976年9月に来日し 20日に福岡(『Live In Japan(SCS-1063/64)』)で、 22日に大阪で本作のライブを行い、25日には東京のビクタースタジオで 『Flight To Japan (SCS-1088)』 を録音しています。 彼らのライブ録音は、ベースとドラムスは違えども 1973年にスタジオで録音された傑作の『Flight To Denmark』 や 『Two Loves』 にホールの臨場感が加わったもので、聴く愉しみ にあふれた好感の持てる秀逸な作品群です。 ただ、長い曲などで ちょっと中だるみになりそうな部分も見受けられますが、彼ら三人の 持ち味は、上質で永年かけて発酵した高級ワインを啜る愉しみ、豊かな人生の至福の時間 が ゆったり流れてゆく ひとときなのです。 ジョーダンが作曲すれば、それはもう立派なスタンダード曲。ぜひ聴いてみてください。 これは けっこういい趣味だと思います。 ⇩ よろしければクリックを
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28
2015
★★★★★ 『The Köln Concert』 ECM 1064/65 ST 1975年1月24日 Opera House, Cologne にてライブ録音 Keith Jarrett(p solo) Side-1 Köln, January 24, 1975 Part I Side-2 Köln, January 24, 1975 Part II a Side-3 Köln, January 24, 1975 Part II b Side-4 Köln, January 24, 1975 Part II c この感動的な即興演奏から 40年が過ぎました。 キースは24歳でマイルスバンドに参加、 『Get Up With It』 で初共演。 だから かの有名な 『Bitches Brew』 には不参加です。 そして 1年5ヵ月ほどでマイルスのもとを離れ、ECM レーベル 8作目が本作に・・・ 当時 29歳、キース自身の内から湧き出ずる芸術的感性が、すべて表現されています。 余談ですが先日、本作のアナログオリジナル盤がヤフオクで 97,100円で落札されました。 キースのサイン入りだからの金額! 説明の中に、キースはサイン嫌いで有名だったとか。 それにしても驚きです。 CDなら 2,000円余りで手に入るのですから。(それは違うか) この作品が世に出たとき、みんな一所懸命 聴き漁ったものです。 その美音に酔いました。 40年を経たいまでも、当時の輝きと魅力は変わりません。 ジャズではない、と一部の 人々は酷評しました。 キース本人も、ジャズという認識で演奏したのではないと思います。 マイルスも よく言っていたように、純粋なミュージックとして受けとめねばなりません。 ベストトラックは、やはり Part I 。 つぎからつぎへとテーマが生まれて発展していく。 やはりキースは並大抵ではない才能の持ち主だと いえるでしょう。 ラストの Part II c のなんとチャーミングなこと。2年9ヵ月後の 『My Song』 に通ずる 愛らしさと すがすがしさが全編に溢れています。 名曲名演です。 ⇩ よろしければクリックを
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