Jazz Classic Audio Life

ジャズ、クラシック、オーディオの想いを日々綴ります。   ブログ内で お探しのキーワードを右の枠に入力して GO ⇒

木住野さん自身が思い入れ深い一枚

Yoshiko Kishino Praha GRP UCGJ-7002
★★★★★
『Praha』
GRP UCGJ-7002
2003年11月16日~18日 プラハにて録音
Yoshiko Kishino(p) George Mraz(b) Pavel Zboril(ds)
Strings Section, String Quartet


01. Forest Rain
02. Moldau No Kaze
03. Kagerou
04. Oasis
05. Ashioto
06. Just Before The Light
07. Oyasumi
08. Blue In Green
09. Some Other Time
10. Etude Op.10-3
11. Going Home

この作品は、いわゆるジャズではない。 すばらしい音楽芸術、木住野ワールドそのもの。
デビュー作の 『fairy tale』 をジャズ作品として感動して聴いたのですが、こちらは
純粋なミュージックとして、心が揺さぶられ、感動しています。
聴くまえはストリングス入りというだけで “えっ” と思いがちですが、このサウンドが
重要で、なくてはならない軽やかさと深みを表現しているのです。

ベースのジョージ・ムラーツが木住野さんに寄り添うようにして、終始 渋いプレイを
くりひろげています。 わたしは、この人の演奏が むかしから好きでした。

曲は 「Moldau No Kaze」 のように重厚な曲想のものがあったり、「Oasis」 のように
ちょっとウキウキするものがある というふうにバラエティに富んでいます。
だけど全体の流れは自然で、木住野さんという人物の魅力が堪能できるのです。

さてベストトラックですが、いやぁ選べないなぁ。 と言いつつ 「Forest Rain」 だな。
トリオとストリングスが緻密に からみあい、まさに “森の雨” の中にいる気分です。
木住野さんのアレンジが見事です。


プラハ / 木住野佳子
プラハ / 木住野佳子

↓よろしければクリックを↓

スポンサーサイト

あらためて聴きなおしたい作品

wynton kelly ! Vee Jay SR-3022
★★★★☆
『Wynton Kelly!』
Vee Jay SR-3022 → RVC RJL-6013
(1-3, 2-1)1961年7月20日 録音
(1-4, 2-3, 2-4)1961年7月21日 録音
Wynton Kelly(p)Paul Chambers(b)Jimmy Cobb(ds)

(1-1, 1-2, 2-2)1961年7月21日 録音
Wynton Kelly(p)Sam Jones(b)Jimmy Cobb(ds)

Side-1
1. Come Rain Or Come Shine
2. Make The Man Love Me
3. Autumn Leaves
4. Surrey With The Fringe On Top
Side-2
1. Joe's Avenue
2. Sassy
3. Love I've Found You
4. Gone With The Wind

軽く扱われがちですが、一家に一枚 必須のアルバムです。 スピーカーに向かって
じっくり聴くもよし。 コーヒーを飲み、本を読みながら 聴くとはなしに聴くのもいい。
まず どの曲も破綻というものがない。 計算されつくしていて、リラックス感がある。
二曲目の 「Make The Man Love Me」 など気品の良さがあふれていて、はまっています。
ベストトラックは 「Gone With The Wind」 でしょう。 ケリーの真摯なまでのソロの
繋がりを じっくり聴いてみてください。
まぁ このアルバムはスタンダードのオンパレードですから、聴きやすさは満点。
でも単に甘さに流されず、音楽を演じきっているケリーの凄さに脱帽です。


Wynton Kelly ! (2CD)
 Wynton Kelly ! (2CD)

↓よろしければクリックを↓

忘れがちなケリーの一枚

Wynton Kelly Undiluted Verve V6-8622
★★★★☆
『Undiluted』
Verve V6-8622
1965年2月5日 録音
Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)
Ray(or Rudy?) Stevenson(fl/1-1) Unknown musician(perc/1-1)


Side-1
1. Bobo
2. Swinging 'Til The Girls Come Home
3. My Ship
4. Out Front
Side-2
1.
Never
2. Blues On Purpose
3. If You Could See Me Now
4. Six-Eight

つい先ごろ終わったロンドン・オリンピックで史上初となる陸上100m、200mの2大会
連続二冠を達成したウサイン・ボルトと同国、ジャマイカ生まれのウィントン・ケリー。
この 『Undiluted』(純粋な)という後期のアルバムは、A面の冒頭に 「Bobo」 という
カリプソ風の曲が入っているために軽視されがちですが、どうしてどうして、捨てた
ものではありません。 B面から聴くことをお薦めします。 愛聴盤になるでしょう。
ミディアムテンポの 「Never」 はメロディが愛らしい。 つづくアップテンポの 「Blues On
Purpose」ではケリーの速いロングソロが楽しめます。 終わらないでほしいと願うほど。
そしてケリーならではの情緒たっぷりのバラード 「If You Could See Me Now」 を味わい、
軽快で跳ねるような 「Six-Eight」 で締めくくる。 ケリー節が堪能できるB面でした。


Undiluted + It's All Right / Wynton Kelly
Undiluted + It's All Right / Wynton Kelly

↓よろしければクリックを↓

ケリーの名演 「朝日の如くさわやかに」

Wynton Kelly Kelly Blue Riverside RLP 1142
★★★★★
『Kelly Blue』
Riverside RLP 1142
(1-1, 2-2)1959年2月10日 録音
(others)1959年3月10日 録音
Nat Adderley(cor/1-1, 2-2) Benny Golson(ts/1-1, 2-2)
Bobby Jaspar(fl/1-1, 2-2)
Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)


Side-1
1.
Kelly Blue
2. Softly, As In A Morning Sunrise
3. Green Dolphin Street
Side-2
1. Willow Weep For Me
2. Keep It Moving
3. Old Clothes

全曲をピアノトリオで演奏すればいいのに、と ジャズ初心者だったころ思っていました。
しかし よくよく聴いてみると、ケリーが作曲したセクステット用のオリジナル二曲が
どれほど すばらしいかということに気がついたら、本物のジャズ通になった証しだと
思います。

タイトル曲もいいのですが、「Keep It Moving」 がとっても すばらしい曲で名演です。
冒頭のアンサンブルでゾクッとし、ケリーのソロのすばらしさに舌を巻きます。
ただ残念なのは、それを途中でカットして無理やりゴルソンのソロに移行していること。
でもゴルソンもナットもジャスパーも全員快調で いいプレイをしています。
あとの四曲はトリオ曲。 全部が一級品。 ケリーのオリジナル 「Old Clothes」 は拾いもの。
しかし なんといってもベストトラックは 「Softly, As In A Morning Sunrise」 でしょう。
この名曲の数ある演奏の決定版と言っても過言ではありません。 聴くべし!


Kelly Blue+2 / Wynton Kelly
Kelly Blue+2 / Wynton Kelly

決定版 リヴァーサイド・ブック
(ジャズ批評ブックス)
決定版 リヴァーサイド・ブック(ジャズ批評ブックス)

↓よろしければクリックを↓

いかんともしがたい 旧さ

Lee Konitz In Harvard Square Storyville STLP 323
★★★☆
『Lee Konitz In Harvard Square』
Storyville STLP 323 → MUZAK MZCB-1146
1954年4月 録音
Lee Konitz(as)
Ronnie Ball(p) Peter Ind(b) Jeff Morton(ds)


Side-1
1. No Splice
2. She's Funny That Way
3. Time On My Hands
4. Foolin' Myself
Side-2
1. Ronnie's Tune
2. Froggy Day
3. My Old Flame

昨日の記事はリチャード・ワイアンズの 『Then, Here And Now』 でした。 楽器は
違えども、本作は そのあとに聴くべきレコードではありません。 日をあけて聴くべし。
新旧のギャップがありすぎて、コニッツの あまりの旧さに愕然としてしまいます。
このストリーヴィルの10インチ盤、58,000円で売られているのを見たことがあります。
音が良いといわれるオリジナル盤を そこまで出して買うほどの値打ちはあるのか。
わたしはコニッツがあまり好きではありません。 『Subconscious-Lee』 も身をいれて
聴いたことがありません。 これはピアノがトリスターノだからという理由もあります。

『Motion』 のCDなどは、かなり良くないレコードだと わたしは思っています。
バート・ゴールドブラットが撮った写真、そして自身でデザインしたジャケットが
最大の魅力となったこのアルバム。 額に入れて飾っておきたいジャケットの逸品です。
コニッツ作の 「No Splice」、冒頭のテーマが陳腐。 展開部も古臭さが鼻につきます。
素直に聴けるのは、やはりスタンダード。 「Time On My Hands」 「Foolin' Myself」 の
二曲はテンポが ほどよく快適で、ベストトラックです。 「Froggy Day」 も高水準です。
このアルバムはミニコンポで大音量ではなくBGM的に流すのが最良のようです。


Lee Konitz In Harvard Square
Lee Konitz In Harvard Square






↓よろしければクリックを↓