Jazz Classic Audio Life

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Out Front / Booker Little

Booler Little Out Front Candid CJS 9027
★★★
『Out Front』
Candid CJS 9027 → Victor SMJ-6170
(1-1, 1-3, 2-4)1961年3月17日
(1-2, 2-1, 2-2, 2-3)1961年4月4日 録音
Booker Little(tp) Julian Priester(tb)
Eric Dolphy(as,bcl,fl) Don Friedman(p)
Art Davis(b/1-1, 1-3, 2-4) Ron Carter(b/1-2, 2-1, 2-2, 2-3)
Max Roach(ds, timpani, vib)


Side-1
1. We Speak
2. Strength And Sanity
3. Quiet, Please
Side-2
1. Moods In Free Time
2. Man Of Words
3. Hazy Hues
4. A New Day

本作のジャケット写真とデザインは Frank Gauna氏。 あっさりしすぎているというか
オーソドックスというか、ひねりがないぶんジャズなのに気品が漂うデザインなのです。
持っているぶんには すてきなジャケットなのですが、ほとんど聴く気がおこらない。
ジャズ喫茶が幅をきかせていた最後の時代、1970年代初頭、喫茶店のアルテックA7から
この作品が流れてきたら、“これかッ、どいつがリクエストしたんだッ!” てな調子で
でも(いまはやめた)タバコを喫いながら文庫本を読んで辛抱したものです。
このレコードは苦悩する? 大学生らが文化人気取りでアクセサリー代わりに聴く、そんな
雰囲気がしたものですが、リトルは微塵も思っていないのは確かです。
多数のブローガーによると、黒人公民権運動の表現から生まれた音楽だとか・・・
お笑いの小島よしお氏じゃないけれど “でも、そんなの関係ねぇ” と思います。
だって音楽本来の意義である 「オトを楽しむ」 ことは まったく考えられていないから。

この作品のあと3ヵ月後の夏にもう一枚の代表作 『Booker Little And Friend』 を録音し
8月9日には本作のメンバーに似た陣営で 「Man From South Africa」 が最後の録音になり
10月5日の木曜日に尿毒症による合併症で 23歳という若さでこの世を去りました。



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Recorded Live At Jimmy's / Michel Legrand

Michel Legrand Recorded Live At Jimmys RCA Victor BGL1-0850
★★★★
『Recorded Live At Jimmy's』
RCA Victor BGL1-0850
1973年12月8日 Jimmy's, ニューヨークにてライブ録音
Phil Woods(as/except 2-1, 2-3, 2-4, cl/2-2) George Davis(g)
Michel Legrand(p, arr, cond, el-p/1-3, 2-2, org/2-3, vo/1-2, 2-2)
Ron Carter(b) Grady Tate(ds)


Side-1
1. Watch What Happens
2. Blue, Green, Grey And Gone
3. You Must Believe In Spring
Side-2
1. Brian's Song
2. Orson's Theme
3. Organ Eyes
4. I Will Wait For You

「Brian's Song」 は、わたしたち団塊の世代にとっては なつかしい映画の主題曲。
「Orson's Theme」 は、オーソン・ウェルズが監督した映画 『フェイク』 の主題曲。
「Watch What Happens」 と 「I Will Wait For You」 は映画 『シェルブールの雨傘』 の
曲で、後者は主題歌なので記憶にある方も多いのではないでしょうか。

ミシェル・ルグランの流麗なピアノもいいですが、「You Must Believe In Spring」 での
フィル・ウッズが すばらしい。 ライブ特有の荒っぽさには賛否が あるところでしょうが
さすがベテランならではの渋い味が出ています。
そしてまったく知らなかったギターのジョージ・デイヴィス、随所で なかなかいいプレイを
披露しています。 彼って ほかにどんなレコードがあるのでしょう。

全曲を自作で通したルグラン、おなじみの曲 「I Will Wait For You」 は曲が進むにつれ
どんどん盛り上がっていき、エンディングは唐突に終わって、メンバー大笑い。

ウッズは2015年9月29日に肺気腫の合併症で83歳で亡くなりましたが、ルグランは
現在(2017年2月25日)84歳でご健在。 まだまだ活躍を期待したいものです。



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“芸術不毛の地” のランデ

Art Lande The Eccentricities Of Earl Dant
★★★☆
『The Eccentricities Of Earl Dant』
1750 Arch Records S-1769
1977年2月 録音
Art Lande(p solo)

Side-1
1. Nice Work If You Can Get It
2. Easy Living
3. All The Things You Are
4.
Dancing On The Ceiling
5. Willow Weep For Me
Side-2
1. Star Eyes
2. Angel Eyes
3. Sweet Georgia Brown
4. I've Grown Accustomed To Her Face
5.
Get Me To The Church On Time
6. Bewitched, Bothered And Bewildered

自らを “芸術不毛の地” と名のるニューヨーク生まれのジャズピアニストの作品です。
30数年まえ、なんで このアルバムを買ったのか まったく 記憶にありません。
ジャケットのアートっぽさに惹かれたのか、ピアノソロのスタンダード集だったからか、
見たことも聞いたこともないレーベルだったからか。
しかし A面一曲目を聴いて すぐ針を上げた記憶は残っています。 ガーシュウィンの
「Nice Work If You Can Get It」 なんて知らなかったし、演っていること前衛だし。

しかし久しぶりに全曲を通して聴いてみました。 A面二曲目の 「Easy Living」 なんて
ほぼまとも?にプレイしてるじゃん。 ところが三曲目の 「All The Things You Are」 は
はじめは影も形もありません。 後半に ちょっとはイメージできるというていど。
すべてを聴いて わかったことは、ランデはスタンダードのメロディをモチーフにして
彼独自のサウンドで構築した世界を表現しているのです。 聴く者は、その世界が
好きか嫌いか だけのハナシなのです。 わたしには、ほぼムリな音楽です。

日本フォノグラムから国内盤もリリースされたことがある本作は、好みがはっきり
わかれるアルバムだと思いますが、好きな人は とことん好き、ということになるので
しょう。 しかし、ネット上で紹介している方は皆無ですね。
彼の作品は ECM からも数枚リリースされています。 ヤン・ガルバレクと共演した
『Red Lanta』 は注目されましたが、わたしは未聴です。

2014年10月現在 Amazon で入手できるアート・ランデの CD は・・・

While She Sleeps - Piano Lullabies / Art Lande
While She Sleeps - Piano Lullabies / Art Lande

Field Guide To Sleep / Art Lande & Jon Scoville
Field Guide To Sleep / Art Lande & Jon Scoville

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気品が身上の一枚

John Lewis Improvised Meditations Excursions Atlantic SD-1313
★★★★★
『Improvised Meditations & Excursions』
Atlantic SD-1313
1959年5月7日、8日 録音
John Lewis(p) George Duvivier(b/1-1~3,2-3)
Percy Heath(b/1-4,2-1,2-2) Connie Kay(ds)


Side-1
1. Now's The Time
2. Smoke Gets In Your Eyes
3.
Delaunay's Dilemma
4. Love Me
Side-2
1.
Yesterdays
2. How Long Has This Been Going On
3. September Song

ジョン・ルイスには得も言われぬ一種独特の魅力があり、いちど嵌ると抜けられない。
彼の作品では 『The John Lewis Piano』 より聴きやすいのが本作。
スタンダードが多いのですが、聴くとインテリになったような気分にさせてくれます。
つまりカクテル・ピアノにならず、彼本来の高貴な品位を表現しているのです。
あの 「Now's The Time」 でさえ、気品に満ち溢れているから不思議です。

ベストトラックはルイス作の名曲 「Delaunay's Dilemma」。 MJQ 盤もいいですが、
トリオ盤は彼のピアノがたっぷり楽しめて、虜になってしまいます。
そしてジェローム・カーン畢生の名作 「Yesterdays」 も聴きごたえがあって名演です。

ルイスのレコードは、LP で持っていることが品の良いジャズファンの証しです。
前述の 『The John Lewis Piano』 を筆頭に 『Grand Encounter: 2°East - 3°West』、
『Afternoon In Paris』 など優雅な作品が聴けるのが歓びです。


Improvised Meditations & Excursions / John Lewis
Improvised Meditations & Excursions / John Lewis

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どうしても愉しめない一枚

Booker Little And Friend
★★★☆
『Booker Little And Friend』
Bethlehem BCP 6061 → Polydor MP 21834
1961年8月~9月 録音
Booker Little(tp)
Julian Priester(tb/except 2-1) George Coleman(ts/except 2-1)
Don Freedman(p) Reggie Workman(b) Pete LaRoca(ds)


Side-1
1.
Victory And Sorrow
2. Forward Flight
3.
Looking Ahead
Side-2
1.
If I Should Lose You
2. Calling Softly
3. Booker's Blues
4. Matilde

わたしはブッカー・リトルをいいと思ったことがほとんどありません。 しいて一枚あげる
ならタイム盤かな。 エリック・ドルフィーとの共演盤も持っているのですが、う~んです。
本作は幻の名盤が大流行したころの目玉盤として、医師にしてジャズ評論家の内田修氏が
長々と解説しておられるのですが、読んでみてもブッカーの良さは伝わってきません。
所有している盤はもちろん国内盤ですが、持っていること自体が不思議なことです。
ブッカーを信奉するファンの方々からすれば “なにをほざく!” と叱られそうですが、
こればっかりは、たとえスイング・ジャーナル選定ゴールド・ディスクであろうが、
聴いていて愉しくないのですから・・・


Booker Little And Friend+2
 Booker Little And Friend+2

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