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Jazz Classic Audio Life

ジャズ、クラシック、オーディオの想いを日々綴ります。   ブログ内で お探しのキーワードを右の枠に入力して GO ⇒

Firefly / Emily Remler

Emily Remler Firefly Concord CJ-162
★★★★☆
『Firefly』
Concord CJ-162
1981年4月 録音
Emily Remler(g) Hank Jones(p)
Bob Maize(b) Jake Hanna(ds)


Side-1
1. Strollin'
2. Look To The Sky
3. Perk's Blues
4. Firefly
Side-2
1. Movin' Along
2. A Taste Of Honey
3. Inception
4. In A Sentimental Mood

つい最近まで本作のギタリスト、エミリー・レムラーのことをまったく知りませんでした。
ヤフオクを見ていて、彼女の作品が出品されていて、“これはだれだ?” と思ったしだい。
この 『Firefly』 がデビュー作らしいのです。 ホタルと名づけられたタイトル。 全体には
ジャズ・ギターの王道を行く小気味よいアルバムに仕上がっています。
その原因のひとつは、脇を固めるリズムセクション。 ピアノは大御所ハンク・ジョーンズ。
ドラムスには渋いジェイク・ハナ。
録音当時23歳の若いエミリー・レムラーを大ベテランの二人がサポートして盛り立てる!
ジャズプレイに年齢の差なんて関係ない、すばらしいことです。

しかし彼女が亡くなってから29年以上も たって本作を知ることになろうとは、浅学でした。
ベストトラックは彼女の作品でタイトル曲の 「Firefly」 でしょう。 いい意味で力が入って
います。 そのつぎにはウェス作の 「Movin’ Along」 が、後半部分のりにのった演奏です。
マッコイ・タイナー作の 「Inception」 も軽快なテンポで聴きごたえ十分、いい感じです。
とにかくギターファンなら、見つけたら即買い、損はしない一枚です。
32歳で亡くなった彼女の死因は、長年のヘロインの常用によるものだということらしいです。


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Sonny Rollins Plus 4

Sonny Rollins Plus 4 Prestige PRLP 7038
★★★★★
『Sonny Rollins Plus 4』
Prestige PRLP 7038 → Victor SMJ-6586M
1956年3月22日 録音
Clifford Brown(tp/except 2-2) Sonny Rollins(ts)
Richie Powell(p) George Morrow(b) Max Roach(ds)


Side-1
1. Valse Hot
2. Kiss And Run
Side-2
1. I Feel A Song Coming On
2. Count Your Blessings(Instead Of Sheep)
3. Pent-Up House

このアルバムは いちど聴いただけでは本当の良さがわからない…わかりにくい作品です。
30数年前、初めて聴いたとき、わたしの感想は “ブラウニーは いつもどおり良く歌って
いるな。 ロリンズ節が いい具合に出ているな” という思いは持ったのですが、アルバム
全体にあまり魅力を感じませんでした。 それぞれの曲が地味? なのが原因だったのだと
思います。
たとえば 「Kiss And Run」 でのブラウニーのソロ。音がつぎつぎと紡ぎ出されてくる
のだけれど、あまり楽しくない、と感じていました。 もうひとつリーチー・パウエルの
ピアノが少し弱い。

ところがです。 時間を空けて聴いてみると “あれ、こんなんだったかなぁ” という気分。
さらに日にちが経って聴いてみたら “なかなか いいんじゃないか” と思うようになる
わたしにとって摩訶不思議なアルバムでした。 弱いと思っていたパウエルのピアノも
「Count Your Blessings」 のソロなど ちょっと旧いけど すてきなメロディを創っている。
ところで この曲、ロリンズの唐突な終わり方、わたしは好きです。

意味合いの違う二人の天才が演奏した作品に、わたしが とやかく言うのは おこがましい。
ちかごろでは めったにターンテーブルにのることが少なくなったアルバムですが、やはり
名作には かわりありません。 なので、ときどきは引っぱり出して愉しむことにします。

下はセカンドジャケット。 どちらもデザインとしては あまり良いとは いえません。

Sonny Rollins Plus 4 Prestige PRLP 7038 2nd

Sonny Rollins Plus 4
Sonny Rollins Plus 4

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寡作家アーニー・ロイヤルの佳作

Ernie Royal Accent On Trumpet Urania UJLP 1203
★★★★☆
『Accent On Trumpet』
Urania UJ LP 1203 → Fresh Sound FSR-645 → Fresh Sound FSR-CD 403
1955年11月26日 録音
Ernie Royal(tp) George Barnes(g) Sidney gross(rhythm-g)
Billy Taylor(p) Oscar Pettiford(b) Osie Johnson(ds)


Side-1
1. It's A Grand Night For Swinging
2. What Is There To Say
3. Taking A Chance On Love
4. Stardust
Side-2
1. Flowin'
2. Handful Of Stars
3. Fascinating Rhythm
4. Stompin' At The Savoy

61歳という若さで癌で亡くなったアーニー・ロイヤルの幻の人気盤。 ウラニアという
マイナーなレーベルも人気の理由でしょう。 ジャケット写真は芸術の域といえる傑作。
モダンではなく中間派のプレイだけれど、小気味よいアルバムに仕上がっています。
余談ですが彼はジミー・スミスの 「The Cat」 やウェス・モンゴメリーの 「Movin' Wes」
のブラスセクションにも参加しています。

全編ほのぼのとして珈琲を飲むのに相性の良い曲ばかりですが、「Handful Of Stars」 の
しっとりしたミュートトランペットに心底癒されます。 ビリー・テイラーのリリカルな
プレイも特筆ものです。 ビリー作の 「It's A Grand Night For Swinging」 もすてきな
演奏です。 そのビリーとロイヤルが一曲提供しているのですが、ほかのスタンダードと
違和感なく なじんでいて、この作品は聴きやすい一枚です。
フレッシュサウンドのアナログ盤は音質にあまり良い評価は得られていないので、ここは
オリジナルを探して聴いてみたいところです。


Accent On Trumpet / Ernie Royal
 Accent On Trumpet / Ernie Royal

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巷間、高評価ですが・・・

Dizzy Reece Soundin Off Blue Note BST 84033
★★★☆
『Soundin' Off』
Blue Note BST 84033 → Toshiba-EMI BNJ 71032
1960年5月12日 録音
Dizzy Reece(tp) Walter Bishop Jr.(p)
Doug Watkins(b) Art Taylor(ds)


Side-1
1.
A Ghost Of A Chance
2. Once In A While
3. Eb Pob
Side-2
1. Yesterdays
2.
Our Love Is Here To Stay
3. Blue Streak

「A Ghost Of A Chance」 のセカンドソロは思わず “がんばれ!” と応援したくなる
箇所がけっこうあります。 ワンホーンのスローバラードは やはりむずかしいのでしょう。
「Once In A While」 は残念ながらソロに脈絡が、ストーリーが感じられません。
本作は B面に評価が高いようですが注目したいのは 「Our Love Is Here To Stay」 での
ワトキンスのソロが いちばん聴きごたえがあります。 実力者たる所以ですね。
それにひきかえウォルター・ビショップはブロック・コード多用でシングルになると
才能不足が目立つ。 本作から 10ヵ月後に 「Speak Low」 を録音した人物と とても
同じとは思えません。

ベストトラックは自作の 「Blue Streak」 か、でもソロに不安定な ところが見えます。
このアルバムに Allmusic のリック・アンダーソン氏は星4の評価を下していますが、
わたしは ぎりぎり4、ブルーノートのラスト作なのに がんばりきれていないので、
さらに☆減、だと感じました。


Soundin' Off / Dizzy Reece(SACD)
Soundin' Off / Dizzy Reece(SACD)

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フレディー・レッドの不思議な魅力

Freddie Redd Shades Of Redd Blue Note BST 84045
★★★★★
『Shades Of Redd』
Blue Note BST 84045 → King K18P-9207
1960年8月13日 録音
Jackie McLean(as) Tina Brooks(ts)
Freddie Redd(p) Paul Chambers(b) Louis Hayes(ds)


Side-1
1.
Thespian
2. Blues-Blues-Blues
3. Shadows
Side-2
1. Melanie
2.
Swift
3. Just A Ballad For My Baby
4. Olé

曲によっては音程的な作用が あるのかもしれませんが、マクリーンはテナーに近づけ、
ティナはアルトに近づけているように聞こえます。
ベストトラックは 「Blues-Blues-Blues」。 テーマのメロディがいいし、マクリーンも
ティナも泉が湧くようにすばらしいソロを繰りひろげています。 まさにモダンジャズは
こういう曲に代表されるものだと、しみじみ感じるのです。

「Swift」 の爽快感も好きです。 マクリーンが絶好調で飛ばす快感、たまりません。
負けじとティナも張りきって好演。 「Olé」 はテーマがラテン風のメロディとリズムで
粋です。 つづくティナの くねくねとしたソロもいいし、やはりマクリーン節もいい。
とはいえアルバム全体に通じるフレディ・レッドの哀愁にあふれた曲想がすばらしい
から本作は人気がある名作の評価を得ているのだと思います。
さらにチェンバースは相変わらず堅実だしルイス・ヘイズのタイミングも聴きものです。


Shades Of Redd / Freddie Redd
Shades Of Redd / Freddie Redd

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