Jazz Classic Audio Life

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Taylor's Wailers / Arthur Taylor

Art Taylor Taylors Wailers Prestige PRLP 7117
★★★★
『Taylor's Wailers』
Prestige PRLP 7117 → OJC-094(Original Jazz Classics)
(1-1, 1-3, Side-2)1957年2月25日 録音
Donald Byrd(tp) Jackie McLean(as) Charlie Rouse(ts)
Ray Bryant(p) Wendell Marshall(b) Arthur Taylor(ds)

(1-2)1957年3月22日 録音
John Coltrane(ts) Red Garland(p)
Paul Chambers(b) Arthur Taylor(ds)


Side-1
1. Batland
2. C.T.A.
3. Exhibit A
Side-2
1. Cubano Chant
2. Off Minor
3. Well You Needn't

アート・テイラー(1929年4月6日~1995年2月6日)の数少ないリーダー作にして熱烈な
ファンがオリジナル盤を探し求めている、隠れ作品。 といってもとんでもない高額には
ならないのですが・・・彼は22年前に65歳という若さで死因不明で亡くなっています。

本作はプレスティッジお得意のジャムセッション的作品でジャズ喫茶店の店長は おおいに
気にいったのでは ないでしょうか。
わたしはメンバーのなかではチャーリー・ラウズのプレイが気にいっています。 モンクと
12年近くもカルテットを組んでいた名プレイヤーです。 彼も64歳、で夭折しています。

演奏曲ですが 「Batland」 と 「Exhibit A」 はLee Sears作となっていますが、これはジジ・
グライスのこと。 「Batland」 でピアノのレイ・ブライアントが自作の 「 Little Susie」 の
テーマを引用しています。
グライスの曲が二曲、ブライアントの有名な曲 「Cubano Chant」、モンクの曲が二曲、
録音日とメンバー(トレーンのカルテット)が異なるジミー・ヒースの曲が一曲、と
本作はバラバラなイメージが大きいのでヒット作とはならず冒頭で述べたようにアートの
熱烈なファンのための作品となったのです。



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Misty / 山本 剛

Tsuyoshi Yamamoto Misty three blind mice TBM-30
★★★★
『Misty』
three blind mice TBM-30
1974年8月7日 録音
Tsuyoshi Yamamoto(p)
Isoo Fukui(b/except 2-4) Tetsujiro Obara(ds/except 2-4)


Side-1
1. Misty
2. Blues
3. Yesterdays
Side-2
1. Honey Suckle Rose
2. Smoke Gets In Your Eyes
3. I Didn't Know What Time It Was
4. Angel Eyes

1974年度 SJジャズ・ディスク大賞最優秀録音賞を受賞した、まさに高音質の作品です。
わたしがジャズを聴き始めて数年経った1970年代は、すべてこのような演奏スタイルと
録音技術だったことを、この作品を聴きなおして あらためて思い出しました。
それが顕著に現れているのが 「I Didn't Know What Time It Was」 です。 元気が良い!

この作品、初版のプレス(TBM-30)は とにかく人気があってヤフオクで そこそこの価格で
取り引きされています。 数万円で出品している人もいるほど。TBM-2530や15PJ-1026は
音質が劣るのでしょうか?

録音当時、山本氏は弱冠25歳。 「Smoke Gets In Your Eyes」 を聴くと、当時流行した
ジャズ・ピアニストの典型的なスタイルに満ち溢れていることが わかります。
そして なぜかソロの途中に 「Santa Claus Is Coming to Town」 をはさんでいます。
真夏のレコーディングなのに変ですね。

唯一のオリジナル曲 「Blues」 を入れているのですがアルバムの構成上違和感があります。
曲風として悪くはないのですが、スタンダードで まとめてほしかった。
結論として、わたしには あまり心に浸みこまず、時代性が顕著な作品となったのです。
ソロで演奏した 「Angel Eyes」 は すてきなのですが・・・



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Nights Of Ballads & Blues / McCoy Tyner

McCoy Tyner Nights Of Ballads Blues Impulse AS 39
★★★★★
『Nights Of Ballads & Blues』
Impulse AS-39
1963年3月4日 録音
McCoy Tyner(p) Steve Davis(b) Lex Humphries(ds)

Side-1
1. Satin Doll
2. We'll Be Together Again
3. 'Round Midnight
4. For Heaven's Sake
Side-2
1. Star Eyes
2. Blue Monk
3. Groove Waltz
4. Days Of Wine And Roses

マッコイと言えば、なにを思い浮かべるか。 わたしはジョン・コルトレーンが真っ先に
浮かんできます。 みなさんはどうでしょう?
マッコイは 21歳になった六日後にカーティス・フラーのサヴォイ盤 『Imagination』
レコーディング・デビューをしています。 翌年にはコルトレーンのレコーディングに
早くも起用されているのです。 まだ21歳の若さ でです。
そこから 1965年11月までの 5年2ヵ月あまり共演をし 『Meditations』 の録音を
最後に袂を分かつのです。 コルトレーンの死の 1年7ヵ月と24日前の ことです。

そんなコルトレーンどっぷりの時期、1963年に このアルバムが録音されたということ。
多くの曲がスタンダードで、しかもバラードです。 日ごろの鬱積を晴らそうとしたのか
インパルスの要請か、いずれにせよバラードの傑作集が生まれたのです。
一曲目の 「Satin Doll」。 かずあるサテン・ドールの演奏の中でも屈指の名演でしょう。
レックス・ハンフリーズの小気味よいブラシでスタート、思わずゾクッと体が震えます。
これがジャズなんだなぁ、とジャズ・ファンで よかったと思わせてくれる瞬間です。

ところが、ベストトラックとなると、唯一マッコイの作曲になる 「Groove Waltz」 が
浮上してきます。 コルトレーンとの共演から離れられないような、曲趣の一曲です。
マッコイにしか表現できない、とても魅力的な、必聴の作品だと言えます。


Nights Of Ballads & Blues / McCoy Tyner
Nights Of Ballads & Blues / McCoy Tyner

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ボビー・ティモンズの好演盤

Bobby Timmons Born To Be Blue
★★★★☆
『Born To Be Blue』
Riverside RS 9468 → Victor SMJ-6307
(1-1,1-2,2-1,2-3)1963年8月12日
(1-3,1-4,2-2)1963年9月10日 録音
Bobby Timmons(p) Sam Jones(b/1-1,1-2,2-1,2-3)
Ron Carter(b/1-3,1-4,2-2) Connie Kay(ds)


Side-1
1.
Born To Be Blue
2. Malice Towards None
3. Sometimes I Feel Like a Motherless Child
4. Know Not One
Side-2
1. The Sit-In
2. Namely You
3.
Often Annie

このアルバムを聴いていると、あの人気曲 「Moanin’」 を作曲した人物とは思えない
繊細なプレイで驚くばかり。 それを的確に表現しているのは 「Malice Towards None」。
そして これがベストトラック。 なんと愛らしい曲なのか。
「Often Annie」 はサム・ジョーンズの 2分余りのベース・ソロをフューチャーした曲。
その後ワルツでティモンズが跳躍するようにソロを展開。 構成としては実験的な試み。

ジャケットは、まさにモダンジャズのエッセンスを表現したような力作。
むかしジャズ喫茶店で、本作を初めて聴いたときにジャケットに見惚れたことを
憶えています。 アイビースタイルの三つ揃えスーツに、もうもうたる紫煙の写真。
輸入盤が手に入らなかったので国内盤を買い、アンプの横に飾ったものです。

ティモンズのファンキーさに飽きたら、これを聴くべし。
ちょっと残念なのは、コニー・ケイのスタイルが古臭いこと。 ハイハットの叩き方など
前時代的でモダンとは いいがたい。

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ビル・エヴァンスの 『Waltz For Debby』 はなんとしてでも高音質の音源を求めるのが
エヴァンス・フリークの性(さが)です。
つい最近、この CD を買ったのです。 というのはボーナストラックがオリジナル曲の
うしろに まとめられているからなのです。 OJC のものは間に挟むという愚かなことを
しているので “なんともはや” ぶちこわし。 それではボーナストラック無しを買えば
いいわけですが、SHM-CD の音質は評判よくないし、というわけで これに落ち着く。
ところがところがです。 とんでもない欠陥を発見!
1曲目 「My Foolish Heart」 の最初の二音が、な、なんと一音だけなのです! 嗚呼!
これはリバーサイドのRS 9399 のテープを使っているのでしょう。 RLP 9399 なら
こんなことは おこらないはず。 おまけに音がまろやかになりすぎ。 失敗でした。
代金を返してほしいぐらいです。


Born To Be Blue / Bobby Timmons(MP3)
Bobby Timmons Born To Be Blue

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なんだかすっきりしない、作品

Stanley Turrentine with The 3 Sounds Blue Hour Blue Note BST BST 84057
★★★☆
『Blue Hour』
Blue Note BST 84057 → Toshiba-EMI BST 84057 → Blue Note CD 24586
1960年12月16日 録音
Stanley Turrentine(ts)
Gene Harris(p) Andrew Simpkins(b) Bill Dowdy(ds)
-The Three Sounds-


Side-1
1.
I Want A Little Girl
2. Gee Baby Ain't I Good To You
3.
Blue Riff
Side-2
1. Since I Fell For You
2.
Willow Weep For Me

Bonus tracks on 『Blue Hour』 The Complete Sessions CD 2
06.
Blues In The Closet
07. Just In Time
08. Gee Baby, Ain't I Good To You (alternate take)
09. Where Or When
10.
Blue Hour
11. There Is No Greater Love
12.
Alone Together
13. Strike Up The Band
(9~13)1960年6月29日 (6~8)1960年12月16日 録音

う~ん、なんだかなぁ。 ブルージー、ジャジーって かったるいなぁ~。 アルバムの
一 二曲ぐらいがスローならいいのだけれど、5曲中4曲がそうなのだから しんどい。
たしかに BGM としての役目は果たすレコードかもしれません。
裏話的なことを言えば、1960年6月のセッションでタイトル曲ほかをレコーディングし、
半年後にアルバムの5曲を録音しながら、アルバムにはタイトル曲を採用しなかった。
これってどういうこと! 40年も経ってからコンプリートでリリースするなんて!
ただし、このコンプリート盤、通して聴くと実に ばらばらな印象だけが残ります。
こうなるとアルバム全体は あきらめて、聴きたい曲だけを取りあげようと思います。
「Blue Riff」 「Blues In The Closet」 「Alone Together」 が わたし好みの曲。
編集を間違えたのか、どうなのか。 どうにも納得のいかない作品だと わたしは思います。

コンプリート盤CD のバージョン違いのジャケット。
オリジナル盤の写真(壁)が修正されていることが判明。

Blue Hour The Complete Sessions

Complete Blue Hour Sessions
Complete Blue Hour Sessions

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