Jazz Classic Audio Life

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Merge / Jack Wilkins

Jack Wilkins Merge Chiaroscuro CR-156
★★★☆
『Merge』
Chiaroscuro CR-156
1977年2月 録音
Jack Wilkins(g) Randy Brecker(flh/except 2-3)
Eddie Gomez(b) Jack DeJohnette(ds,p/1-2,1-3)
George Mraz played the last bass note on/2-1


Side-1
1. Fum
2. Papa, Daddy And Me
3. Brown, Warm & Wintery
Side-2
1. Buds
2. Falling In Love With Love
3. 500 Miles High

このレコード、本番というよりリハーサルを録音したという印象を受けます。 メンバー
全員が軽く流している感じがするのです。 それにしても 「Brown, Warm & Wintery」 での
ディジョネットのピアノは余技とはいえず本格的ではあります。

ただ全体的に言えることはフュージョンにもなりきれていないし、もちろんストレート
アヘッドなジャズでもない、中途半端な一枚。 タイトルが示す “融合” ではなく写真が
表している “合流” が せいぜいなところでしょう。
ゴメスが なぜ本作に共演しているのか? エヴァンスのグループに飽きたのか。 この年の
8月に傑作 『You Must Believe In Spring』 を録音してから袂を分かってしまうのです。
本作の 「500 Miles High」 では得意? のアルコを盛大に聴かせています。

結果 星三つ半は厳しめなのかもしれませんが、ずっと聴きたくなる作品なのかというと
首を傾げざるを得ないのです。


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Sadao Watanabe At “Pit Inn”

Sadao Watanabe At “Pit Inn” CBS Sony SOPN-113
★★★★
『Sadao Watanabe At “Pit Inn”』
CBS Sony SOPN-113
1974年12月24日 新宿 “Pit Inn” にてライブ録音
Sadao Watanabe(as) Cedar Walton(p)
Sam Jones(b) Billy Higgins(ds)


Side-1
1. Body And Soul
2. Softly, As In A Morning Sunrise
Side-2
1. Blues For Amos
2. Oleo
3. Blue Monk

巷間、本作はストレートアヘッドな名作、傑作との誉れが高いのですが、ほんとうなのか?
ワンホーン、ライブ、ピット・イン、ナベサダ、シダー・ウォルトン、サム・ジョーンズ、
ビリー・ヒギンス。 これらの要素が1970年代の日本で そうさせたのではないでしょうか。
わたしは いつも感じているのですが、ナベサダさんにはアート・ペッパーが持っている
サムシング、ブルースの神髄が足りない(失礼を お許しください)と思っているのです。
それに本作を いま現在聴きなおしてみると、なにか物足らないのです。

ナベサダさんは当時41歳、脂がのりきった年齢でキャリアも充実していたでしょうに・・・
ちなみにウォルトン40歳、サム・ジョーンズ50歳、ヒギンス38歳。

ナベサダさん以外では もちろんウォルトンのピアノが際立っているのですが、たとえば
「Oleo」 でのピアノソロ、一聴すると彼のピアノソロは超絶技巧のように聞こえるかも
しれませんが、これが落とし穴。 機械的すぎて胸に響かないのです。
そして演奏とは関係のないところで、ラストのナベサダさんのメンバー紹介と聴衆への
お礼のことば。 中山康樹氏が名盤 『Miles In Tokyo』 で いソノてルヲ氏のアナウンスの
部分をカットしてほしいとおっしゃっていますが、まさに本作も同じく、ナベサダさんの
声をカットしてほしい。 といっても演奏に かぶっているので不可能なのですが・・・
そんなこんなで渡辺貞夫氏の本作、星四つは甘めにつけました。

閑話休題、43年まえのクリスマス・イヴは なにをしていたのだろう。 結婚して初めての
楽しいはずのイヴ。 寒空のなか、夫婦二人で住むところを探すという辛いイヴでした。


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Barney Wilen Quintet

Barney Wilen Quintet Guilde Du Jazz J-1239
★★★★★
『Barney Wilen Quintet』
Guilde Du Jazz J-1239 → Fresh Sound Records → Sam Records SR05 J.1239
1957年春 パリにて録音
Barney Wilen(ts) Hubert Fol(as)
Nico Buninck(p) Lloyd Thompson(b) Al Levitt(ds)


Side-1
1. Moving Out
2. Brainstorm
3. Lloyd's Brother's Tune
4. Crystal Ball
5. Spracklin
Side-2
1. Up In Alsace
2. Dink
3. Blue Hubert
4. The Office
5. Papiermento
6. Snakes

このデビューアルバムの録音時、バルネ・ウィランは弱冠二十歳。 にして傑作が誕生。
バルネもいいけれどヒューバート・フォルのアルトがアート・ペッパーに肉薄するほどの
できですばらしい。 バルネより一回りも年上で1995年に69歳で亡くなっています。
その翌年バルネは59歳という若さで亡くなっています。 才能あふれる人は夭折が多い。

この作品はジャズファンなら高値で取り引きされることは、もちろん ご存じでしょう。
六桁はくだらないなどといわれ、つい最近もヤフオクで それに近い金額で落札されました。
まぁ内容は たしかに “傑作” と表現したように、どの曲も名演には まちがいありません。
しかし10万円も出すほどのレコードなのでしょうか? 落札された方に心境を伺ってみたい。

11曲のなかで わたしが好きなのは 「Spracklin」 と 「Blue Hubert」 の二曲。 前者は
音楽の楽しさを見事に具現化し、後者はブルースの神髄が詰まった名曲にして名演。
二曲ともベストトラックです。


Barney Wilen Quintet
 Barney Wilen Quintet

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'Round Midnight / Claude Williamson

Claude Williamson Round Midnight Bethlehem BCP-69
★★★★
『'Round Midnight』
Bethlehem BCP 69 → Polydor MP 2369
1956年12月 録音
Claude Williamson(p) Red Mitchell(b) Mel Lewis(ds)

Side-1
1. Stella By Starlight
2. Somebody Loves Me
3. I'll Know
4. The Surrey With The Fringe On Top
5. Polka Dots And Moonbeams
6. Hippy
Side-2
1. Tea For Two
2. Stompin' At The Savoy
3. 'Round Midnight
4. Just One Of Those Things
5. Love Is Here To Stay
6. The Song Is You

わたしがジャズを聴き始めたころ(47年ぐらいまえ)、本作のオリジナル盤が あちこちの
廃盤を扱っているレコード店に在庫があって、めずらしくも なんともなかったのです。
売れる気配もなく置き去りにされていました。 それが ある時期を境に見当たらなくなり
とつぜんスイング・ジャーナル誌のゴールド・ディスクになり、必死になって廃盤を
探しまわったけれど見つからない、後の祭り状態です。

バド・シャンクとの共演盤は聴いていたけれど、トリオの作品は一枚も聴いていません。
あとで知ったことですが、彼は “白いパウエル” と言われていたそう。 たしかに本作の
「Tea For Two」 を聴くと、そのスピード感に唖然とさせられます。 どの曲だったか
唸り声を発している曲もあります。

アルバム全体としては、スタンダードの名曲を(シルバーの「Hippy」以外)ずらりと
並べ、ピアノトリオを聴く醍醐味を味わわせてくれるのですが、巷間いうところの名盤
とは、わたしには思えません。 なんだろう、アレンジの好みなのか、う~ん。
ちょっとインパクトがある きつめの BGM として聴き流すようにして楽しんでいます。


'Round Midnight / Claude Williamson

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ときどき聴きたくなる魅力盤

Richard Williams New Horn In Town Candid CJS 9003
★★★★
『New Horn In Town』
Candid CJS-9003 → Victor SMJ-6181
1960年9月27日 録音
Richard Williams(tp) Leo Wright(as,fl/except 2-2)
Richard Wyands(p) Reginald Workman(b) Bobby Thomas(ds)


Side-1
1. I Can Dream, Can't I ?
2.
I Remember Clifford
3. Ferris Wheel
4.
Raucous Notes
Side-2
1. Blues In A Quandary
2.
Over The Rainbow
3. Renita's Bounce

本作が唯一のリーダー作で有名?なリチャード・ウィリアムスのキャンディッド快作盤。
レコーディングは29歳のとき。 しかし腎臓がんを患い、25年後に54歳という若さで
世を去っています。
やはり何度聴いても彼には “節” がありません。 天才のクリフォード・ブラウンや
鬼才のリー・モーガン、わたしが好きなブルー・ミッチェルらには独自の “節” が
あって、それを聴く愉しみがジャズの醍醐味なのです。

しかし、その意に反して本作は、たまに とても聴きたくなる不思議な一枚なのです。
それはキャンディッドというレーベルに由来しているからかもしれません。
1977年に国内盤が出たときは、躍り上がってレコード店に駆けつけたものです。

ベストトラックは 「I Remember Clifford」 でしょう。 曲の魅力をウィリアムスは
真っ正直に引き出してプレイしています。 レオ・ライトのフルートもすばらしい、
というかレオ・ライトのアルトは あまりよくありません。
あとウィリアムス作の 「Raucous Notes」 がスピード感が心地よく、こちらが
ベストトラックと いってもいいかもしれない出来になっています。


New Horn In Town / Richard Williams
New Horn In Town / Richard Williams

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