Jazz Classic Audio Life

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黒澤明 渾身の名演出

“福島第一 3号機 制御室に照明- 3月22日-”
すこしずつですが、光が見えてきました。


今回は、東日本大震災の被災者の方々には申しわけありませんが、
映画のことを書きたいと思います。

………………………………………………………………………………………
日本映画を代表する、いや世界のクロサワこと黒澤明監督(戌年)が生まれたのは、
いまから 101年前のきょう、3月23日のことです。
わたしのブログでは、 黒澤明の映画作法を読む で三冊の本を紹介していますので、
ぜひごらんになってください。


黒澤明・用心棒

彼の作品で二番目に好きな 「用心棒」。 桑畑三十郎が大活躍する、当時としては
画期的な時代劇です。 というのは東映が製作していた時代劇などとは 一線を画する
脚本(菊島隆三、黒澤明)と演出(黒澤明)。 もちろんセット(村木与四郎)の
すばらしさ。 音楽(佐藤勝)の効果的な使い方。 見事な映像美(宮川一夫)。
キャストもまた演技派ぞろいで、観ていてゾクゾクする傑作です。
クロサワ51歳(公開時)というエネルギッシュな年齢だからこそのパワーと、
1961年という良き時代が造った この映画、もう二度と生まれることはないでしょう。




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黒澤明の映画作法を読む

「KUROSAWA」 撮影現場+音楽編、映画美術編、演出・録音・記録編
この本の著者をわたしは本作を読むま知りませんでした。 塩澤幸登氏という方で、
「週刊平凡」や「平凡パンチ」など 雑誌の取材・編集をてがけておられたそうです。
わたしはいつもこういった取材の力にあふれた本に頭が下がるのですが、
この三冊も、そのあたりは 並たいていではありません。
クロサワ映画を愛する人々にとっては、バイブルといえる本なのです。


黒澤明・本3冊

それぞれの作品を、出演者、助監督、撮影、美術、録音、照明、効果といった
方々からの興味あふれるインタビューで 構成し語っているのです。
黒澤監督をはじめ、この本に登場されている方々の何人かは すでに故人ですが…
後世に残す貴重な遺産としても、絶大な価値をもっているといえます。


黒澤作品の 私的ベストは、
1位 「七人の侍」…壮絶なラストシーン、今後だれも越えることはない傑作でしょう。
2位 「用心棒」…何度観てもわくわくドキドキ、三船浪人のキャラクターに惚れる。
3位 「生きる」…志村喬さん畢生の傑作。 小田切みきさんの演技にも惹きつけられます。
4位 「赤ひげ」…なんといっても二木てるみさんの眼と 内藤洋子さんの初々しさ。
    桑野みゆきさんも 忘れることができません。
5位 「天国と地獄」…特急こだま内の8台カメラはいまや伝説。 香川京子さんが名演技。
6位 「椿 三十郎」…仲代達矢さんはもちろん、入江たか子さん、団 令子さん、小林桂樹さんがいい!

1943年の「姿 三四郎」から 1993年「まあだだよ」まで ほとんど観ているのですが、
「野良犬」 「羅生門」 「生きものの記録」 「蜘蛛巣城」 「悪い奴ほどよく眠る」は すべて割愛。
そして 「影武者」 と 「乱」は 氏独特の様式美が海外で 高い評価を受けているようですが、
わたしの心を揺さぶるものではありません。


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映画音楽界の巨星、逝く

007オープニング

ジョン・バリー(John Barry・酉年)は1933年イギリスで生まれ、幼いころからピアノを
弾きはじめ、後にトランペットも習ったそうです。 その後 音楽教育を受けながら、
バンドを結成したりして、1957年にEMIレコードと契約を結びました。
このあたりから頭角をあらわし、ついに1962年「007は殺しの番号(ドクター・ノオ)」で
いちやく世界中にその存在が知られることになります。
だれもが知っているジェームズ・ボンドのテーマは、はじめ
モンティ・ノーマン(Monty Norman・辰年)が作曲しますが、制作者のハリー・サルツマンか
アルバート・R・ブロッコリのどちらかが気に入らず、ジョン・バリーに手を入れさせた
そうです。(スクリーンのクレジットにモンティ・ノーマンの 名前が出てきません)


007作品集
上左から ジョン・バリー 「007は殺しの番号(ドクター・ノオ)」 「007ゴールドフィンガー」
下左から 「007サンダーボール作戦」 「007は二度死ぬ」 「007リビング・デイライツ」


その後、「007危機一発 (ロシアより愛をこめて)」
(主題歌はライオネル・バートが作曲、一髪ではなく一発と表記)、
「007ゴールドフィンガー」 「007サンダーボール作戦」 「007は二度死ぬ」
「女王陛下の007」 「007ダイヤモンドは永遠に」 「007黄金銃を持つ男」
「007ムーンレイカー」 「007美しき獲物たち」 「007リビング・デイライツ」と、
007シリーズをなんと11作も手がけています。 でも、007をイメージする
サスペンスあふれる感覚は、後期の作品ではかなり希薄になっています。

ほかにジョン・バリーの代表作といえば、まずは 「野生のエルザ」 があげられる
でしょう。 さらに 「冬のライオン」 「真夜中のカーボーイ」 「愛と哀しみの果て」
「ダンス・ウィズ・ウルブス」 など、よく知られた作品ばかりで、数えあげれば
きりがありません。 しかもアカデミー賞やグラミー賞ほか多数の賞に輝いています。
私生活では結婚は4度。 そのなかの一人に個性派女優で知られる
ジェーン・バーキン(Jane Birkin・戌年)がいます。
そして、映画音楽界の巨星というにふさわしい このジョン・バリーは、残念なことに、
ことし2011年1月30日、心臓発作にてニューヨークで死去。 77歳でした。 合掌。


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