Jazz Classic Audio Life

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一曲に目をつぶる、日本企画の傑作盤

Miles Davis 1958 Miles CBS Sony
★★★★★
『1958 Miles』
Columbia → CBS Sony SONP 50201 → 20AP 1401
(2-2)1955年10月26日 録音
Miles Davis(tp) John Coltrane(ts)
Red Garland(p) Paul Chambers(b) Philly Joe Jones(ds)

(Side-1, 2-1)1958年5月26日 録音
Miles Davis(tp) Julian Cannonball Adderley(as/except 1-3)
John Coltrane(ts) Bill Evans(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)


Side-1
1.
On Green Dolphin Street
2. Fran Dance
3
. Stella By Starlight
Side-2
1. Love For Sale
2.
Little Melonae

日本が1979年に発売した企画盤。 米コロムビア 『Jazz Track』 B面 3曲と、同日の
未発表曲 「Love For Sale」 をまとめて一枚のLP にできないものか、それには尺が
一曲分足りない。 “『1958 Miles』で ぜひ一作を…” と米コロムビアに打診したところ
これが いいかげん。 『Jazz Track』 の 3曲と、未発表の 「Little Melonae」 を
送ってきました。
この 「Little Melonae」 のテープは 『'Round About...』 に収録の 「Ah-Leu-Cha」 と
同日録音。 つまり 1955年録音。 マイルスは同曲を 『Milestones』 に収録の
「Sid's Ahead」 録音と同日の1958年3月4日に再録音(Mosaic MQ9-191収録)して
いたのであります。 これが誤解の元となって米コロムビアから送られてきたテープを
1958年録音だと勘違いしたのでしょう。 ゆえに 「Little Melonae」 だけはモノラル。
レコードにするまえに気づくはずでしょう。 お粗末な製作裏話でした。

しかし演奏内容は最高芸術の極みです。 とくに 1958年の音楽性の高さといったら…
もちろんビル・エヴァンスの参加が功を奏しているのは いうまでもありません。
そしてキャノンボールがエヴァンスと共演すると、とたんにトップアーティストに変身。
コルトレーンも 1956年の諸作より数段上のコントロールされたアドリブを披露。
「Stella By...」はテイク 3 と 7 を編集。 テオ・マセロの妙技の たまものです。
マスターとニュアンスのちがう興味深いテイク 3 は 『'58 Sessions』 に収録。
58年は すべてがベストトラックです、が 「Love For Sale」 が録音当時未発表に
なったのは、エヴァンスがアブストラクトなソロをしているからだと思われます。
ジャケットデザインは 63歳で急逝した版画家、池田満寿夫氏の手になるものです。


※2017年2月25日 追記
上記と4 曲が重なる日本の企画盤。 電話をかけているマイルスの表情が明るい。

Miles Davis Quintet Sextet CBS Sony SOPM-140
『Quintet & Sextet』
CBS Sony SOPM-140
(1-1, 1-2)1955年10月27日 録音
(1-3)1956年9月10日 録音
Miles Davis(tp) John Coltrane(ts)
Red Garland(p) Paul Chambers(b) Philly Joe Jones(ds)

(Side-2)1958年5月26日 録音
Miles Davis(tp) Cannonball Adderley(as) John Coltrane(ts)
Bill Evans(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)

(1-4)1961年4月21日 The Black Hawk,サンフランシスコにてライブ録音
Miles Davis(tp) Hank Mobley(ts)
Wynton Kelly(p) Paul Chambers(b) Jimmy Cobb(ds)


Side-1
1. Little Melonae -take 2 & 3-
2. Budo -take 8-
3. Sweet Sue, Just You -take 8-
4. On Green Dolphin Street
Side-2
1. On Green Dolphin Street -take 3-
2. Fran Dance -take 2-
3. Stella By Starlight -take 3 & 7-



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Comment

ktdchon says... "Re:"
キタサン様

いつもお読みいただき、コメントありがとうございます。
わたしも発売当時は(仕事柄よく知っている)池田氏のジャケットに
感心し、『Jazz Track』と3曲もかぶっているなぁ、ぐらいしか
わからなかったのです。
レコードを作るということには、いろいろな苦労や
手違いがあるものなのですね。
そんなところも、音楽の楽しみだと思います。
2013.08.05 09:34 | URL | #- [edit]
キタサン says... "タイトル"
こんばんは。 このアルバムはジャズ好きの友人からテープにダビングしたものを貰い、CDを購入したのはずーっと後の事でした。何となく企画物の感はありましたが当時ジャズ初心者の私には聴きやすかったアルバムの一つです。

なるほどこのような制作逸話があったのですね。Little Melonaeだけモノラルだというのも納得しました。
2013.08.04 22:22 | URL | #- [edit]

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