Off To The Races / Donald Byrd Blue Note 4007
★★★★☆
『Off To The Races』
Blue Note BLP 4007 → King GXK-8030
1958年12月21日 録音
Donald Byrd(tp)
Jackie McLean(as/except 1-2) Pepper Adams(brs/except 1-2)
Wynton Kelly(p) Sam Jones(b) Art Taylor(ds)
Side-1
1. Lover Come Back To Me
2. When Your Love Has Gone
3. Sudwest Funk
Side-2
1. Paul's Pal
2. Off To The Races
3. Down Tempo
メルセデス SL のボンネットに肘をつくバード。 本作はブルーノートでの初リーダー作。
6曲中 4曲がバード作(「When Your Love Has Gone」 がCDのクレジットで E.A.Swan
作となっており、LoveがLover と誤記? されています)で熱の入り方が うかがえます。
さて一曲目の 「Lover Come Back To Me」は、だれが演奏してもこのように派手に豪華に
吹きまくらないと気がすまない曲なのか。 ウエストコーストだけれどコンテ・カンドリも
『West Coast Wailers』(Atlantic 1268)で超テクを披露しています。 そうなるとつづく
ピアニストも、がんばらざるを得ないのでルー・レヴィーも張りきっているのですが
本作のウィントン・ケリー(「Lover Come Back….」 ではソロをとっていませんが)には
かないません。 だれのサイドに回っても いつも見事なプレイをするのがケリー。
マイルスが とくにかわいがり、ほめちぎっていたのが理解できる うまさをここでも披露。
ケリー・フリークは必携のアルバムです。
もちろん、マクリーンもいいし、とくにペッパー・アダムスは “バリトンはどうも・・・”
という方には、そんな思いを吹き飛ばす好演をしているので必聴です。
ベストトラックはワンホーンで自作を吹ききった 「When Your Love Has Gone」 です。
ロリンズ作の 「Paul's Pal」 も聴きなじみの楽しい曲。 そしてタイトル曲はハードバップ
らしいジャズ本来の良さが満喫できるオリジナル曲。
ちなみにバードの 『The Cat Walk』 ではジャガー・マークⅡ?、『A New Perspective』
ではジャガーEタイプと、バードはスポーツカーが大好きだったのでしょう。 Off To The Races / Donald Byrd
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